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いつかあなたとあの海で心中したい  作者: 兎虎彩夜華
第1章 選択のその先
12/14

〜お正月特別編〜第2弾 『新春リフォーム』実行1日目



「って言ってもさあ!一緒に仕事する仲間なんだから、やっぱり自己紹介しようよ!」


「いやいや、黒い雷星人さん。僕ら明日も学校なんですよ?早く返してくださいよ」


「まあまあいいじゃん。寝落ちシステムついてるし、私1番目で!」


寝落ちシステムとは、FTB内で寝ると自動でログアウト&休養サポートをおこなってもらえるサービスの名前だ。


「んじゃあ桃色ピーチからいってら」


ということで、桃ちゃん先輩、本輝、纈、優連、月、優奈の順で自己紹介することになった。


「あいわかった!私の名前は桃井......じゃなくて、桃色ピーチです!現実(リアル)では中二やってます」


「厨二だけに?」


「違うし。月Q(ムーンクイーン)ふざけんなっ」


「あ、それムーンクイーンって読むんだ。全然わからんかった」


「ちょっと誕生日が11の2乗!話そらさないでよ。てゆうか誕生日が11の2乗とか長すぎ」


「じゃあもう本名でよくない?次僕だよね?僕の名前は元輝です。FTB内での名前は“えびせん食べたい”です。そのまんまですけど......まあ、よろしくお願いします」


本輝は学級長なだけあって、このグループの中では1番まとめ役っぽいかな。

次は纈か。


「僕の名前は纈冬志(ゆはたとうじ)だよ!えっと、文部委員会の委員長だよ。アタッシュケース5個も用意したんだから、すんごい部室作ろうね!次は優連。教師のくせに医者で、文部委員会副委員長で、色々意味不明なやつだけどよろしく!」


「おいっ俺の自己紹介まですんなよ。まあ、冬志が言った通りです。よろしく」


なんかめっちゃスピーディーに順番回ってきた。


「月です。“つき”じゃなくて“るな”なので間違えないでほしいです。よろしく」


おいっなんじゃその自己紹介って自分でも思った。


「優奈です。もっとまともな部活に入りたかったです」


え、冗談だよね?


「冗談です」


たまにこういうこと言うから優奈ちゃんはほっとけないよね。


「じゃあ今後のスケジュール発表するぞー」


各自にメッセージが届いた。


「めんどいからそれ読んどいて。解散」


まあなんとも勝手なことに、解散の「ん」の瞬間にYUREN’S HOMEを退室させられた。


「メッセージを確認」


《メッセージを確認します。

“康本優連”より1件

以上です》


「康本優連からのメッセージを確認」


《康本優連からのメッセージを確認します。


今後のスケジュール

明日は放課後部室集合

冬休みは毎日朝6時に部室集合

来んかったら宿題2倍にするからな


以上です》


まじか。やばいじゃん。


予定表に書かなきゃと思いながらベットに横になってしまい、うとうとした挙句多分寝たと思う。


いつもそんなに集会眠くないのになーと思って、家に帰って確認してみると、就寝時刻の記録が1:35になっていた。






12月29日午前6時15分――


学校の第三職員室。

康本優連は先生の机の上で仁王立ちしている。


「諸君、本日はお集まりいただき感謝する。ついては、私達の正月を『うおおすげえ』ってなるように、第三職員室を乗っ取ります!えいっえいっおー!」


『おー』とは言いながらも、冬休みで生活リズムが崩れている約4名は最早半目ですらない。


「今日の手順を紹介しまーす」


てな感じで今日のミッションが公開された。


mission⒈机とか全部外に運び出して空っぽにする


mission⒉掃除して綺麗にする


mission⒊ログハウス調の正月にのほほーんとできる部屋に作り変える


mission⒋コタツでみかん食べて蕎麦食べてゴロゴロする


ログハウスなのにコタツはどうなのかと言いたかったが、金を調達してきた本人にそんなことは言えず、結局断念した。




1日目はmission1とmission2で精一杯だった。ちなみに、机は校舎三階から雪山に投げ捨てたら案の定壊れた。本当にこれでいいのか......不安しかないんだけど?


「特にmission2がめっちゃ辛かった。なんで40畳?もある職員室を自分たちで雑巾掛けすんのよ。清掃会社に頼めばいいじゃん!しかも2日目はリフォーム会社が来るって言うし。じゃあ清掃会社も頼めよ!」


て言う私に優奈も本輝も苦笑いしていた。



そんなわけで帰る頃には筋肉痛で、しかも学校区は閉鎖中だからもちろん交通機関も通ってないし、徒歩2時間の帰り道はきつかった。

更新遅れてしまい申し訳ございません!

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします

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