3/6
私の苦労は……
それから、殿下の取り巻きに、いじめと嫌がらせの違いについて、教えられた。
リンは、悲しげに顔を曇らせた。
「そんな……じゃ、私の苦労は……」
よくも悪も、リンは、貴族であった。
そのため、本当のいじめを知らなかったのだ。
若干ショックを受けてる、リンに、取り巻きたちは、声をかけた。
「……あの、アウテリア嬢。何でそこまで、殿下のことを……」
「だって、殿下の口から破棄の言葉が出なかったら、一生解放されないもの。そんなの、地獄だわ。」
一同、ひきつった笑みを浮かべた。
「だったら、無理矢理にでも、破棄の言葉を出させようと思って、いじめてきたつもりだったのに……」
「えーと、アリスをいじめて…いたと言うわけでは………「ないわ」ですよねー」
と、その時だった。
展開が、早くも崩れてる気が……
本日の投稿は、ここまでです。
あと、二話……もっちょい増えるかもしれませんが、続きは明日以降に回します。
最後まで読んでいただきありがとうございます。