死の運命と想いの強さ
今回はパロディが入りまくり! 作者の自分が好きな作品が特に沢山出てきますがそれは尊敬している事なので悪しからず! 今回は死後の世界で玩具達が大暴れ! その理由は辛くて悲しいお話! そして、最初に遅群に勧誘の話が――
死夢現間~死の運命と想いの強さ~
前回の話の夜中――
遅群は夜中の散歩をしているとある人から声を掛けられて近くのレストランで話をしていた。
(遅群)「俺に話しがあると?」
(男性)「えぇ、実はわたくし、こう言う者で――」
男性は遅群に名刺を渡した。
(遅群)「特殊チーム勧誘捜査員ですか?」
(男性)「えぇ、実はとある市民からある組織提案と組織メンバー候補が送られて来まして」
そう言うと男性は遅群に一つの封筒を渡した。
(遅群)「……組織名は【特殊討伐班】ですか」
(男性)「そのメンバーに貴方が相応しいと書かれていましてね」
(遅群)「……お断りします」
(男性)「…そうですか …ですが何時でも受け入れているので連絡をお待ちしております」
そう言って男性はレストランから去った。
(遅群)「……あれ? 此処の会計は誰が?」
それから数分後、遅群は三弓家に帰って来た。
(遅群)「ただいま~」
遅群はリビングのソファーで横になった。
(遅群)(今日の勧誘……実際には受けても良かった。だが、麟達を危険な目には遭わせる訳にはいかない)
そう言うと遅群は眠ってしまった。すると、遅群のペンダントの一つである《天叢雲剣のペンダント》が光り出した。
そして遅群が目を覚ますと目の前に川が流れていた。
(遅群)「…此処って」
遅群は見覚えがあった。まさしく、遅群がいる場所は死後の世界だった。
(遅群)「それにしても、俺が死ぬとは驚いた」
その時、三途の川の反対岸に遅群の長男がいた。
(遅群の兄)「お前が死ぬのはまだ早い。だが、一つだけ頼みがある!」
(遅群)「兄さんが頼みとはね……」
(遅群の兄)「そっち側……詰り現実との扉が不安定で可笑しな者が現れて限が無くてなぁ」
(遅群)「可笑しな者ねぇ」
(遅群の兄)「簡単に言えば今までに現れたのは特撮などのフィクション物が出て来る」
(遅群)「それで、どうしろと?」
(遅群の兄)「その天叢雲剣のペンダントを使って扉を安定させてくれ」
(遅群)「仕方ないか……それで場所は?」
(遅群の兄)「お前の後ろを真直ぐ行けば良い」
(遅群)「アバウトすぎだろ!」
(遅群の兄)「俺が此処で食い止めていて殆どの力を使い果たした」
その時、背後に気配を感じて刀を抜いた。
(遅群)「こいつ等がフィクション物ねぇ」
遅群の目の前には特撮(ウルトラマン・仮面ライダー・戦隊物等)の怪物が数百体もいた。
(遅群)「この数は流石の俺でも捌ききれない……でも、目的は一つだ。突っ込む!」
遅群は左目を青に変えると物凄い速度で突っ込んだ。すると特撮の生物達が一気に眠り始めた。
(遅群の兄)「全員を眠らせておいてその隙に扉を閉めるか…悪くない策だが時間が掛かるぞ」
遅群は扉に着くと二体のモンスター(赤い竜と青い蝙蝠)と遭遇した。
(遅群)「こいつらって……俺が一番に尊敬している仮面ライダーの二体! …こいつ等は眠らせるのは容易いが倒して見るか……」
遅群は右目を赤に変えて左目を青に変えて突っ込んだ。
(遅群)「これであいつ等の動きを先読み出来る」
赤い竜は火を吐いて来るが遅群は避けずに火を一刀両断した。青い蝙蝠は翼を自分に纏わせてドリルの様に回転させるが遅群は刀で受け流した。
(遅群)(今の攻撃でも奴等は全力じゃ無い!)
その時、遅群は自分の右腕薬指に赤い糸が見えた。
(遅群)「これって運命の赤い糸……しかも薄められている。嫌な予感がする」
遅群は少し苦笑いした。
その頃、現実の世界では――
麟は自分の寝室から出て来た。
(麟)「トイレ…」
麟はトイレに向いトイレに入り用を足し終えて寝室に戻ろうとした時、リビングの方を見ると一つの光が見えた。
(麟)「あれって……」
麟がリビングに入って光の所に行くと遅群が眠っていた。
(麟)「昔の修学旅行でも布団掛けずに眠っていたわね」
麟は亡き父親の毛布を持って来て遅群に掛けると麟は不意に光っているペンダントに触れてしまい麟の意識が遠のいて行った。
死後の世界――
(遅群)「こいつ等、本気でもないのに強すぎだろ!」
遅群の周囲はボロボロだった。その時、遅群の横に麟が現れた。
(遅群)「麟!」
(麟)「遅ちゃん!」
(遅群)「お前が此処に来るとは……」
(麟)「此処って?」
(遅群)「死後の世界」
(麟)「…私、死んだの?」
(遅群)「完璧に死んだ訳じゃない 自分の肉体への穴を見つけて入れば助かる ……麟はどうやって此処に?」
(麟)「遅ちゃんのペンダントが光っていてそれに触れちゃって……」
(遅群)「……仕方ない、麟は先に自分の肉体に戻っていろ」
(麟)「遅ちゃんは?」
(遅群)「目の前の扉を閉めてから戻る」
(麟)「目の前って……」
麟が目の前を向くと大きな扉があった。
(遅群)「あれはフィクション物を出している」
その時、上空から火が落ちて来た。
(遅群)「話している途中だって言うのに!」
遅群は火を斬ると上空から赤い竜が現れた。
(麟)「あれって遅ちゃんが一番のお気に入りの……」
(遅群)「そうだが、こいつ等は強すぎる!」
(麟)「こいつ等?」
遅群が指を指した方向を見ると青い蝙蝠が戦闘不能になっていた。
(麟)「一人でやったの!?」
(遅群)「あの時よりはマシだ」
遅群は黄泉刃事件の剣豪との一戦を思い出していた。
(麟)「あの時?」
(遅群)「…いや、何でも無い」
その時、赤い竜と青い蝙蝠が光り出した。
(麟)「あれって!?」
(遅群)「サバイブ……覚醒するぞ」
遅群は冷や汗をかいた。
赤い竜と青い蝙蝠は姿が変わった。
(遅群)「これは流石に不味い! 麟は此処から離れて急いで自分の肉体に戻れ!」
(麟)「…嫌!」
(遅群)「はぁ!?」
(麟)「私は…私は…遅ちゃんと一緒に戻りたい!」
麟は強く言った。遅群は笑みを浮かべると麟の手を掴むと扉まで走りだした。
(遅群)「一気に終わらせて帰ろう!」
その時、地面から獣帝が現れた。
(遅群)「厄介なのが現れやがったな!」
遅群と麟の後ろには赤い竜と青い蝙蝠、前には獣帝がいた。
(遅群)「最強……っつうか、状況最悪!」
遅群は冷や汗をかいていた。麟は遅群が恐れている事に気付いた。麟は握っている手を強く握った。
(遅群)「…はぁ、俺らしくねぇか」
遅群は目を瞑るのと同時に三体が襲い掛かるが遅群は一瞬で扉の目の前に移動した。
(遅群)「今、思えば此処は死後の世界…詰り、俺達は霊体だ 軽い瞬間移動なんて造作もねぇ!」
遅群は笑みを浮かべると首のペンダントを取ると扉に翳した。すると、扉が閉まった。
(遅群)「これでもう発生はしなくなるが……最強の三体は如何しよう」
遅群は振り向くと赤い竜と青い蝙蝠、獣帝がいた。
(遅群)「まぁ、こう言う時に一番良いのは…麟、お前は一応、扉の後ろに隠れていろ」
(麟)「うん」
麟は遅群の言う通りに扉の後ろに隠れた。
(遅群)「俺の…一族の真の力を見せてやる!」
遅群が目を瞑り、目を開けると眼球が透明になった。その時、赤い竜と青い蝙蝠が遅群に突撃するが遅群は右手で赤い竜を受け止めて左手で青い蝙蝠の攻撃を防いで受け止めると赤い竜と青い蝙蝠が遅群に吸収された。
(遅群)「これで少しは…獣帝と互角…にもならないが少しは抵抗できる!」
獣帝は尻尾を地面に潜らせて遅群の背後から尻尾を出現させて遅群を尻尾で突き刺そうとするが遅群は刀で受け止めた。
(遅群)「…次はこっちからだ!」
遅群は刀で斬りかかるが獣帝は角で受け止めた。
(遅群)「この世界では決して死ぬ事は無い! だが、固定概念で痛みを受けてしまう! 反射神経的に」
遅群は目を瞑って目を開けると赤い竜と青い蝙蝠の共有の目に変わった。
(遅群)「これで……決める!」
遅群は一瞬で消えて獣帝の背後に現れて獣帝を突き刺した。
(遅群)「これで少しは落ち着くだろ?」
さっきまで襲っていた獣帝が180度変わって遅群に懐いていた。
(麟)「如何なってるの?」
(遅群)「こいつ等は自分に意識があって動揺していた あの扉はフィクション物の玩具などを《意識を持った生物》に変える力があるんだ こいつ等は今まで捨てられた玩具達だ だが、意識を持った以上何とかするしかない……だから――」
遅群は目を透明な目に変えた。
(遅群)「俺がこいつ等の力を使う代償に俺の肉体で暮らす事でこいつ等を生かす!」
そう言うと獣帝が遅群に吸収された。
(遅群)「後は…帰るだけだ 麟、行くぞ」
(麟)「うん」
遅群と麟は三途の川手前に来た。
(遅群)「兄貴、全部、終わらせて来たぞ」
反対側には遅群の兄がいた。
(遅群の兄)「済まないな」
(遅群)「良いよ、何か起きたら無理矢理でも良いから呼んでくれ」
(遅群の兄)「分かったよ」
遅群の兄は笑みを浮かべると消えた。
(遅群)「さてと、帰るか」
遅群は麟を連れて現実の世界に戻っていた。
現実の世界――
遅群達が目を覚ますと既に朝だった。
(遅群)「麟、おはよう」
(麟)「おはよう」
麟はまだ眠気が残っていた。
麟がリビングの時計を確認した。
現在の時刻……7時40分
(遅群)「お前、大学だろ?」
(麟)「良いのよ、今日は休校日だし」
(遅群)「そうか」
(麟)「私は朝食を作って来るわ」
(遅群)「サンキュー」
麟はそう言って台所に向い遅群は特殊チーム勧誘捜査員から貰った封筒を開けて書類を読んだ。
(遅群)「特殊討伐班…発案者はあの《馬鹿》か……チームメンバーは例の《4人》か……部署の場所は無く移動はバイクのみ……仕事内容は相手を後悔させる程の痛みを与えて捉えるのが仕事で主に山賊と海賊等の集団犯罪者が標的。……完璧に殺す勢いの内容だ」
遅群は書類を封筒にしまった。
その頃、東京のとある路地裏では白川 虎が謎の男性にのされていた。
(白川)「こいつ! 強い」
(男性)「いい加減に承諾して下さい。私は甘くないですから」
男性は不敵な笑みを浮かべていた。
次回、死夢現間に訪れる事に…… 白川を襲う男性は何者なのか!? それは可なり先のお話――
死夢現間~死の運命と想いの強さ~ 完
死夢現間~導かれた中心と再戦を望む者達~ 続く――
玩具達は棄てられた苦しみや辛さが反映されて自我を持って暴走まで発展して死後の世界で大暴れした!玩具は人が子供から大人になるにつれて棄ててしんまうがそれはこっちの勝手で玩具達はどう思っているのかを考えていかないとこうなる日も遠くないかもしれない…… 次回は死夢現間に再び!