秘密
まだ特にサスペンス敵な所はありませんがあと後つながっていくので細かい所に注意して読んでいってもらえればうれしいです。
第二話「秘密」
部屋に着き荷物の整理が終わり、英子と千沙はロビーにあるお土産屋へと行った。漬物やキーホルダー、お菓子など、ありきたりな土産がほとんどで二人は買い物意欲を失っていた。英子がふと目に付いたキーホルダーがあった。「へぇ〜これライターとナイフの役割もあるんだぁ。」っと丸い棒の形をしたキーホルダーをいじっていた。千沙はレジ前にあったピンク色のビーズで作られた携帯ストラップともう一つ青のビーズで作られた方も買った。ピンクの方はすぐに携帯につけ、青い方を手にし「これゆう君にあげるんだ。かわいいでしょ〜」っとうれしそうに言った。「かわいいかわいい。いいねラブラブで。」チラッと横目で千沙を見た。照れ笑いをした千沙は英子の方を向き「あれ?この間の写真に写ってた彼氏は?」「とっくに別れたよ。それよりそろそろ夜ご飯だし部屋戻らない?」っと話題を変えロビーをあとにした。
一方部屋では、、、ベットにねそべりながらのり子と幸子はテレビを見ていたが、ふいに幸子が「いつもの事だから特に気にしてなかったんだけど、どうして、ちぃちゃんのわがまま聞いたあげるの?」「・・・・。」「もしかして二人とも前世は王様と家来の関係だったとか、それで逆らえないんじゃ・・」暗い表情の、のり子だったがそれを聞いて噴きだしてしまった。「違うよ、ちょっと事情があって。」「どんな事情?」再び暗い表情になり「それは・・言いたくない」「もうやめようこんな話、テレビ何かいいのやってないかなぁ」のり子はチャンネルを適当に変えていたがふと手を止めた。「ほどんど同じニュースばっかり。何々・・・」そのニュースとは、三日前行方不明になった十八歳の少女の事だった。大学受験を控えた少女が夜遅く塾を出た後の足取りが不明で、最後に目撃されたのが黒いボックスカーに乗る所だった。車のナンバーまでは分らず、以前捜査は難攻しているとの事だった。写真が公開され、のり子と幸子はその少女の写真をじっと眺めた。髪がながく、少し笑みをうかべていた。他局でも同じ様な内容だったが、他にその少女は法医学の勉強がしたいと言っており熱心に塾に通っていたそうだ。法医学としり幸子はポツリ「のん子と同じだね。」のり子は科学が好きで法医学に興味を持ち監察官になるのが夢で、すでに有名な大学に推薦入学が決まっていた。ほどなくしてニュースは終わった。英子と千沙も戻って四人は夕食をとり、お風呂に入ると英子は運転して疲れたのか早々と就寝、千沙はロビーで彼氏に電話をしに行ったきり戻らず、特にする事もなく明日、朝も早いのでのり子と幸子も眠る事にした。電話から戻った千沙もみんな寝てしまったので電気を消し就寝した。