平穏
一応サスペンスとして書いていくつもりです。よかったら感想下さい。
その事件の当事者達は皆、この世にはいない。私はその事件をニュースで見たのは小学生の頃で現在私は彼女達と同じ歳、18歳になった。高校を卒業したばかりだ。事件は今でも時々話題になっていた。当事者の一人(事件の首謀者だと言われた)が死ぬ寸前に出した本を読み、私はショックを受け、そしてしだいに事件や彼女達に興味を持ち始めた。そして私は彼女達の運命が変わった‘あの場所,へ行く事にした。
第一話「平穏」私は彼女達が泊まったというホテルについた。ロビーには私と同じ歳位の女の子達が旅行バックを手にはしゃいでいた。一瞬、その光景が彼女達のように思えた。
「何もこんな田舎じゃなくても、、、」年季の入ったホテルを眺めながらのり子が呟いた。「だって、格安だよ!それにおばけもでるんだよ、かなりお得だって。」っと満足そうに幸子が言った。前を歩いていた英子が振り向き「さすがさっちゃん!皆とズレてるだけあるわ。」っと嫌味まじりで言った。英子の横を歩いていた千沙は皆の話に関心を示さず、一人携帯をいじっていたが不意に顔をあげ「あっ!駐車場に充電器忘れてきちゃった、ノン子取って来て。」それを聞いたのり子は「えっ、、、ちぃちゃん自分で行っておいでよ。」「お願い〜、ちぃちゃん足痛いの。だからねっ?」っと甘えた声を出す。のり子は少し困った顔をし「もうしょうがないなぁ、忘れたの充電器だけ?」「ありがとう!うん!それだけ〜」っと満面の笑み。他の二人はそのやり取りを聞いていたがあまり関心を示していなかった。