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00:ある放課後のこと

個人サイト作品の1周年記念?で書いて参ります、息抜きSSです。

ゆるーっと適当にお砂糖話をお楽しみ頂ければ幸いです。

オレンジ色の日差しが、見慣れた教室の天井を染め上げる。


昼と夜の間、世界の全てが赤になるこの時間は、とても美しいと思う。

そう、例えそれが“視界を埋める大半”の背景に過ぎないとしても。




「どこを見ている?」




背筋に響く低く甘い声色に、投げかけた思考が連れ戻される。


整った輪郭を滑り落ちるのは、まるで(やいば)のような輝く青銀。

対象的に、私の間抜け顔を映すキレ長の瞳は金色。

(いろど)られた内側には、すっと筋の通った鼻と抜群の位置で引き結んだ唇。


あれだ、よーするに、すっごい美形が


何故か私の超至近距離にいらっしゃいます。




「………」


両手首を捕まれ、背中は後ろの机に縫い付けられたように動かない。

整ったお顔は吐息がかかるような距離で、今も刻一刻とその隙間を狭めつつある。


「…あの、先輩。聞いてもいいですか?」


「なんだ?」



「なんで私、名前も知らない先輩に押し倒されているんでしょう?」


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