5.力の代償とやって来た女の子
昨日上げれず、すいませんでした。
ページビュー数200越え、初ブックマーク、初いいね、と嬉しい事ばかりでモチベも爆上がりしてます!
今回の話も、誤字脱字や、指摘、コメント等、お待ちしております!
「やはりそうだったのか...」
サイネリアは何かに納得したかのように答えた。
辺りに爆風の音が消えるまでの沈黙を待った。
「今のは一体何だったんだ?」
あまりの能力の強さに、アツシも驚きを隠せれない。
そしてもう一つ大事な事がある。
『右腕が痺れて動かない』
右手には微かな電気が纏っている。
「アツシ、やはりお前の能力は他の物とは違う特殊な能力だな。」
何かを知っているが敢えて濁しているのは分かる。
「俺の能力が特殊ってどう言う事だ?とりあえずメチャクチャ強そうなのは理解したが、それにしても腕が痛すぎて次は打てそうにないぞ…」
ボロボロの右手を見てサイネリアは慌てる。
「そ、それはすまなかったな。すぐ治してやるから手を貸してみてくれ!」
手を向けて、アツシにも手を差し出す様求めるサイネリア。
アツシの右手を両手で強く握るサイネリア。
「うおぉ、」
それだけで少し興奮気味のアツシ。痛みなど等に忘れてしまうほどだ。
「おい!手を握られたごときでニヤニヤするな!」
少し照れて、返してくるサイネリア。
「とか言ってサイネリアも顔が赤くなってるじゃないか!!」
照れたサイネリアにアツシが追い打ちをかける
「あーもう!!うるさい!!それ以上喋ったらこの腕へし折るからな!!」
可愛い顔から怖い言葉が出てくる。
「そんな事は置いておいて、この能力は一体何なんだ?」
「能力と言っても、この世界には数えきれない程の能力があるんだ。」
「なるほどなるほど」
「その能力を応用して武器にエンチャントしたり、熟練度を上げて威力を上げたりさまざまな形があったりもする。」
「その能力って言うのは何個も持ってたりする物なのか?」
食い気味に聞く。
「“本来一人一個“なのだが、その域を超えて、能力を複数持つものや、能力を奪えるものなどそれぞれ多様なんだよ。ただし!その中でも一種だけ特殊な物が存在する!」
アツシの右手を見つめるサイネリア。
「それがまさしく、俺の能力という事か...」
右手を見ながら話すアツシ。
それに対して強く頷くサイネリア。
「そう。その特殊な能力と言うのが、“神ノ能力“達の事を指す。その能力は基本的な能力自体のパワーや威力も桁違いなのだが、その能力の特異性が高く、他とは比べにくい物ばかりなのだよ。」
「なら、この右手の痛みも能力に付いてくる、“代償“と言う事になるのか?」
「正しくそうだ。この神の能力は“生まれ持つ者もいれば、後から目覚める者、能力を極めて神の領域に達した者など、形は違えど、その能力を使える存在は世界を見ても数少ない。そして最大の特徴として、能力を使う事によって、“自身に多大な代償“を受けてしまう事なんだ。」
不思議に思うアツシ。
先ほどまで痛かった右腕の痛みは、消えていっている。
「でもサイネリアの使う能力で、俺の右手の痛みや、帯びていた電気は消えていってるぞ?」
と言うと、嬉しそうに答えるサイネリア
「そう!そこで私の能力!私の能力は、私が触れている物を治癒し癒す能力なんだ。だからアツシの能力は、一撃一発の強さはかなりの強さを誇るが、多用できないところを本来よりも早く次を打つことはできるんだ!」
なるほどな。
確かに痛みや激痛を伴うが、これをサイネリアが癒してくれて時間はかかれど何発でも打てるとなると、かなり強力な能力になる。
「なら俺は、サイネリアがいれば最強って事なんだな…」
「アホか!」
クスッと笑いながら手を握って治してくれているサイネリア。
そんな時後ろからプルプル震えた声が聞こえてくる。
「あ、あの〜」
「ひゃいぃ!」
どこかやらしいタイミングでの声を掛けられて驚いた声が出るサイネリア。
二人が声をかけた方を見ると、プルプル震えながら勇気を振り絞って喋りかけてきた子が立っていた。
「突然声を掛けてしまってすいません。今、パーティーメンバーを探していまして…」
声を掛けてきたのは、(黒髪ロングでポニーテール、華奢な体に、身長は160センチ程で、アツシと同い年ぐらい)の女の子だった。
するとサイネリアが表情を変えて話す。
「貴様いったい何者だ!」
「おいサイネリア!いきなりそんな強く話すものじゃないぞ。ルドガーじゃあるまい。」
と少し笑いながら話すアツシ。
「ご、ごめんなさいぃ!私は《宇治紗雪》と言うのですが、お金を稼ぐ為にこの街に来たのはいいのですが、パーティーに誰も入れてくれなくて…ずっとメンバーを探してたのですが見つからず、先ほどすごい音がしたので見に来た所、かなり強そうな方達なので、良ければ入れてほしいのです…」
そうモジモジ体を揺らしながら答える紗雪と名乗る女の子。
その様子を見て、肩の力を抜くサイネリア。
「とりあえず俺の名前はアツシ、こっちのちっこくて可愛らしい女の子は」
「私はサイネリア!」
と食い気味に答えるサイネリア。
「紗雪さんが言う、パーティーメンバーって言うのがよく分かっていないんだけど。」
驚いた様子で答える紗雪。
「もしかしてまだ、“クエスト“とかはされてないんですか?」
「クエストも何も、俺たちはまだパーティーでも何でも無い、ある意味出会ったばっかの二人だぞ。」
少し拗ねた顔をするサイネリア、気づかず話しているアツシ。
すると声を大にして紗雪が話す。
『なら是非、私と一緒にパーティーを組んでください!』
最近よりこの界隈に入れるよう、Xにて色々な方に絡ませていただいてますが、みなさん優しい方ばかりで感謝感激です!
皆様のようになれるよう頑張ります!