19.神ノ能力
最近まったく上げれず、すいませんでした。
話の大筋や設定がある程度しっかりできてきたので、毎日またあげていける様頑張ります!!
「神ノ能力ですか...。」
言われてもパッとしない。
「とっ言っても私もよくわかってないのだがね」
ふざけ笑いながら言う先生。
「ふざけてないで、その能力って一体なんなんですか?」
「君の質問に答えてあげたいのだが、私も神ノ能力を持つ物を始めてでねぇ。答えてあげたいが私が答えられる事は少ししかない。」
先生は三本の腕で器用に頭をかきながら話す。
「ならその少しでいいので教えてください。」
「私が知っている事は二つ。まず一つ目はその能力はとてつもなく強力でこんなこと言っては良くないが、神をも殺す程と言われているんだよ。」
「神を殺す…ですか。」
「そう。君は邪神と言う言葉を聞いた事があるかな?」
「それはもちろん。」
人間界でも聞いた事がある、なんとなくの知識ではあるが聞き覚えのある言葉にアツシは頷く。
「過去の三界の大戦の際、神の中にも悪知恵を働かせ、悪事を働いた者たちが一定数いたそうだ。その者たちを皆、《邪神》と呼んだのが始まりなんだよ。」
「ならその邪神を殺す為の能力って事なんですか?」
聞き進める。
「簡単に言えばそうなるねぇ。元々この世界の能力を持つ者は皆、神様からの恩寵で得ている様な者なのだよ。」
「と言うと?」
「能力を得ている者は皆、その能力にはオリジナルとなる神様達がいてね、その神の恩寵の様に力を得ていると言われているんだよ。」
少しずつこの世界のことを知る。
「でもこの世界に邪神なんてまだいるんですか?」
ハァァー…
先生は深いため息をついて続ける。
「そこが肝心なところでねぇ。邪神は心を喰うと言われていてね。その者の醜悪な心を好み、それを己の糧として生きていると言われているんだ?」
ハッと思い出す。
心の世界で出会った、《快楽神ピナス》の存在を。
食い気味にアツシは話そうとする。
「先生それなら俺……」
その時アツシの心臓に激痛が走り、息ができなくなる。
「うぅぅゔぅあぁぁぁあぁぁっ!」
うめき出すアツシに先生が駆け寄る。
「大丈夫かアツシ君!!まだ傷が痛むのか!!」
心にピナスの声が聞こえてくる。
「契約を忘れるなよ」
笑いながら話す声が聞こえて、あの時の契約を思い出す。
「大丈夫です。先生。まだ戦いの傷が少し痛むだけです。心配なさらないでください。」
慌てて無理やり誤魔化す。
「取り敢えず無理をさせてすまないね。後で薬は出しておくがあまりにも痛みがひどい様ならすぐまた来てくれたまえ。」
「分かりました…。」
ピナスのことが気になりアツシは慌てて心の中で話しかける。
「おい!おい!お前は一体何者なんだ!」
質問しても返事の声は聞こえて来ない。
“ダンマリって事かよ“
自分が勢いでした契約に強い後悔を覚えるアツシ。
先生が続けて話し出す。
「そして今君に起こったように、私が知っている二つ目の事は、その能力を持つ者は皆、能力の反動があまりにも強いと言う事だよ。」
黙って聞く。
「君がこの神ノ能力をいつ得たのかが分からないが、その能力は能力者を使う程苦しめ、体を蝕み、いずれ殺してしまうと言う事なんだ。だからくれぐれも使い過ぎは禁物なんだ。」
先生の言葉を聞いて納得がいったアツシ。
“確かに毎回こんなダメージ受けてたら長くは持たないだろうな。“
「ただしこれも因果な物でね、神ノ能力を得た者は英雄の様な道を辿る様になっているのもまた事実にあってね。君のこれからの人生が少し楽しみな反面、心配も強いよ。」
「俺が英雄ですか…」
すると先生が部屋の扉の上にある時計を見て話し出す。
「こんな状況で申し訳ないが、君に一人お客さんが来ていてね。そろそろなのだが…」
“この世界に来て間もない俺にお客さん?“
不思議に思った顔で話しを聞いていると、
コンッコン
扉をノックする音ともに入ってきたのは
「やぁ、アツシ。昨日ぶり……かな?」
現れたのはハンサムな笑顔でやって来たサイウスだった。
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