16.決着の一撃
ランキングの上位に入れてもらい、より沢山の人に見てもらえらよう、エピソード5まで、あらすじを、大幅に修正しました!皆さん沢山のブックマークや評価ありがとうございます!!これからも沢山の応援お待ちしております!
時は動き出す。
腹を貫かれ、アツシを大剣に刺したまま、大剣を空に突き上げている騎士。
「もう終わりかぁぁ!!!」
声を大に叫んでいる。
アツシが死んだと思い、絶望をしているサイネリアと紗雪。
「いいか、紗雪。私が全力で時間を稼ぐ。私のことは気にしなくていいから、お前は本気で逃げろ。転移陣は使わずただひたすらに走って逃げ続けろ。」
「そ…そそ…それじゃ、サイネリアちゃんはどうなっちゃうんですか!私は同じパーティーメンバーなんですよ!置いてけるわけないじゃないですか!」
涙を流しながら、がむしゃらに話す紗雪。
その時、アツシの右手の紋章が、怪しく黒い光を強く放ち出し、紋章は肩のところまで模様を伸ばしていた。
「さっきからうるせぇよお前。」
小声で話し出し、大剣が刺さり宙ぶらりんのまま、大剣の刃を両手で握りつぶす。
刃を潰したことで地面に落ちるアツシ。
「貴様、まだ生きておったとは、面白い。」
少しニヤついて、話す騎士。
「アツシさん!生きてたんですか!!」
「お前生きておったのか!」
二人が嬉しそうに話す。
「こぉざぁかぁしぃぃわぁ!」
激昂した騎士は、隙を許さず、折れた大剣を振り翳して来る。
「うるせぇって言ったんだよ。」
振り翳してきた、騎士に前蹴りをする。
“ドゴォォォンン!!“
とてつもない勢いで、騎士は吹き飛び、壁に飛ばされる。
その隙にボロボロの二人が寄ってくる。
サイネリアは真っ先に俺に抱きついて、全身で能力を発揮して治してくれる。
「アツシ!どうして生きていられたんだ!」
顔をうずくめながら話すサイネリア。
「本当ですよ!私ほんとに死んじゃったと思って、思ってぇぇ〜!」
泣きじゃくり話す紗雪。
「心配かけてごめんな!二人とも。俺はいいメンバー…いや。いい仲間に恵まれたな!」
「そんなことはいい。当たり前のことだ。それよりそのの能力は?」
「能力のことは俺もよく分かってないが、今はあまり話せない。それより、まずはあいつをぶっ飛ばさねぇとな!」
サイネリアのおかげで、お腹の大きな傷は治っている。
「どうするつもりだ?」
「文字通り…ぶっ飛ばすさ!次は確実にアイツを倒す。
信じてくれよ二人とも。」
「分かった。」
「アツシさん!右手が今度は黒い光と一緒に白い光も放ってますよ!」
紗雪が俺の右手を指差して話す。
「本当だ…。」
「多分それは私の力に反応しておる。アツシの能力の一つなのだろう。」
その時奥から、凄い勢いで飛んで攻撃してくる。
「避けろ!」
二回目は即座に皆が避ける。
サイネリアは俺の身体にしがみ付くように抱きついて、ずっと右手に力を送り続けてくれている。
右手はより強く光を放つ。
「王国の敵は……全て排除する!」
騎士は俺とサイネリアめがけて、攻撃を止めない。
「ホーリーライト!ホーリーライト!」
サイネリアが俺にしがみつきながら、攻撃を仕掛けるが、ダメージを受けながらも騎士は攻撃をしてくる。
「紗雪!止めれるか!!」
「はい!地力の神よ、今一度私の思いに心を寄せて、力を与えたまえ!グラビティスペース!」
騎士はサイネリアからのダメージもあり、紗雪の能力に対抗できず、動きが止まる。
「お前たちは、王国の敵だ、必ず排除する。国も家族も全て私が守るのだぁ!守るのだぁ!!」
声を大にして叫ぶ騎士。
「お前に何があって、そんな風になっちまったのか知らねぇが、俺もここでお前に負けるわけには行かないんだ。」
騎士に近づきながら、話すアツシに心の声が聞こえてくる。
「私もそんなに力を与えることはできん。次で決めろ。少女の力もある。ミスは許さんぞ。」
ルシファーが心の中で話してくる。
「分かってるさ、次で確実にこいつをぶっ飛ばす。」
騎士の目の前に立つ。
「貴様らに負けるわけにはいかんのだぁ!!私がこんな所で死ぬわけにはいかないのだぁ!!」
まだ暴れようと抵抗する騎士。
一度深呼吸をしてから、強く話すアツシ。
「悪いが俺も又、お前に負ける訳にはいかねぇんだよ!
ここで死んで、どうにか成仏してくれぇ!!」
右手を騎士の胸に向ける。
紋章は光と闇の輝きを強く放っている。
「これで終わりだ!!全力全開!!」
“インパクトデコピン!!!“
アツシの放つデコピンは騎士の胸を抉り飛ばし、辺りを爆風で吹き飛ばす。
吹き飛んだ聖堂の大きな穴から、外の暖かい光が、三人を優しく照らす。
「俺たちの……」
ボロボロの二人がアツシを見る。
『勝ちだ!!』
ボロボロの右手を高く上に、突き上げる。
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