12.クエストに出発!
今回からクエスト編始まりました!
章は変えずにこのまま行きたいと思います!
今回も楽しんでいただけると幸いです!
次の日になり、目が覚める。
体を起こして、二人を見ると、サイネリアは爆睡。
紗雪は布団に居ない事に気づく。
紗雪は早起きだな。なんて思いながら、サイネリアを起こす。
「後、二日は寝させてくれぇぇ〜」
駄々をこねるサイネリアを無理やり起こして、昨日紗雪に聞いた、洗面所に行き、最多街の支度を二人でする。
一通りの支度を終えたら、もう二人は目を覚ましていた。
下の階に降りて行くと、プレリアさんが朝の店の支度をしていた。
「おはようございます…」
二人で挨拶をすると、プレリアさんも返してくれる。
「おはよう二人共、今日は初仕事なんだ。これを持っていきな!裏庭にはもう、やる気満々で準備している馬鹿もいるから声かけて来てやりな、」
そう言って三人分の弁当をくれるプレリアさん。
「ありがとうございます!行って来ます!」
そう二人で元気に返事をして、裏庭にいるであろう、紗雪を迎えに行く。
裏庭につくと、そこでは沢山の缶缶や空き瓶などが、ぐちゃぐちゃになっていた。
一生懸命、自分の能力の復習のように、試し撃ちしていた。
「おはよう!紗雪!」
「おはようございます!朝まで緊張してあんま寝れなくて、朝方には起きてしまったので、皆さんの邪魔にならない様、先に一人で練習をしていました」
「そうかそうか、クエストまでもうそんな時間もない。
そろそろ三人支度を揃えて出るぞ」
「はーい!」
と、二人が返事をする。
そうして、三人特製プレリア弁当を持ち、クエストの紙を手に、プレリアさんの店を出る。
紙によると、基本的に出発はいつでも中央役場の下にある、転送陣から送られるとのことなので、向かう事にした。
広場の下に着くと昨日の受付嬢が俺たちのことを待っていた。
「お待ちしてました!!アツシ様一行!!パーティーメンバーはお揃いでしょうか?」
「見ての通りだ、三人健康体バリバリってとこだ!」
「その様ですね!」
と微笑んで返してくれる。
「それでは今回のクエストの目的と達成条件の再確認をします!今回の目的は先日、隣国“ハーリンドア武帝国“と我れらが“ニヴヘルム“の街との間にある、村の一つが、影により、襲撃され数多の犠牲を出しながら、討伐を任されたパーティー達によって掃討されたのですが、その村の〈生き残りの再確認〉〈村に残された武器や防具などの回収〉そして、何より大事な事として、村中央に位置する、聖堂の中に置いてある、〈聖光網包守の再起動の確認〉の三つが主な任務になります。」
「なんだかどれも、その討伐を任された奴らがやれば良さそうな事だな。」
サイネリアが言う。
「その通りなのですが〜、先ほどお話をした通り、ハーリンドアとの、間にある国故、どちらの国のクエストで、どちらの国の報酬かと言う部分で、国交も悪いハーリンドアとは揉めると行けないと言う事になりまして、討伐の際にはこちらは助力をすると言う形、こちらの国からも兵を派遣して、報酬は頂かず、残りの後片付けが終わり次第残りの部分の報酬を頂くとの協定になりました。」
「で、その後片付けを俺たちがやると。」
「作用でございます。中々そんなお金にもならないクエスト故、受けてくださるパーティーが少ない中、アツシ様達がいらっしゃった事に心より感謝いたします。」
「了解した。なら後は任せてくれ!初仕事には持ってこいだ!」
「全てが終わり次第、こちらのブレスレットのダイヤルを、転送陣の上で回していただけると、転送がされこちらに戻って来られますので、その様な形でお願いします。」
そう言ってブレスレットをもらう。シルバーの素材で、トップの部分には時計の盤と、その中心にダイヤル式で動く矢印が付いている。
「よし!じゃ〜サイネリア、紗雪。行くぞ!」
そう言って転送陣の上に立ち、受付嬢が見守る中、初めてのクエストに転送されるのであった。
今回のクエストでやる事は三つ
1.〈生き残りの再確認〉
2.〈防具や攻撃道具の回収〉
3.〈聖光網包守の再展開の確認〉
やる事が分かれば、時間は少しかけても簡単なクエストだ。
と心で再確認をしながら、転送された。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アツシ達が村に転移されて来る、少し前の村の片隅に、異様な音が小さくなる。
“ジリィッジリジリィッ“
ワールドブレイクの亀裂が起き、一つの影が入り込み、亀裂は消える。
今回も読んでいただきありがとうございます。
先日初めてのページビュー80越え、沢山の評価やブックマークなど色々嬉しい事が沢山ありました!
これからも皆様の楽しみになれる様頑張ります!
コメント等指摘や評価など随時お待ちしております!
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