10.初クエストの前に
今回も見ていただきありがとうございます!
ブックマークが増えて嬉しいばかりです。
今回はもうすぐ始まるクエストの前ってゆうので準備回ですが次の話からクエスト始まるのでぜひ皆様の楽しめる展開を作れる様頑張ります!
大量のご飯を食べ終わり、腹一杯満足の三人。
「あぁ〜。腹一杯。久々にこんな美味しいご飯を食べた。」
「私ももうお腹いっぱいで動けないです。これからは食べれる量だけを、頼んでくださいね。サイネリアちゃん。」
「本当に…すまない……。」
それ以上に腹一杯で死にそうな、サイネリア。
「皆んな手を合わせて。」
仲良く三人で手を合わせる。
「ご馳走様でした!」
声を合わせて、三人で食事を終わらせたら、改めて三人で《プレリア》さんに、お礼を言いに行く。
「プレリアさん、改めて今回はありがとうございました。美味しいご飯に、寝床まで貸していただき、感謝を伝えきれません。自分の名前は《アツシ》と言います。先ほどの横にいた金髪の女の子は《サイネリア》と言います。」
「何言ってんだい。私が何年、ここでこうやってこの街に来た物を助けて来たと思ってんだい。気にすることはないさ。」
プレリアさんの優しさが伝わってくる。
「ただ今回の紗雪ばかりは、本当にどうにもならないかと心配してたから、あんた達を連れて、入って来た時本当にホッとしたよ。あいつの事を頼むよ、あんた。それに何も食事代と寝床代はタダじゃなくてあんたらにも請求するから、早くクエストにでも行って稼いで来な!」
冗談混じりで、温かい言葉をくれるプレリアさん。
続けて話すプレリアさん。
「それにあんた達、パーティー申請とか、仕事は受注して来たのかい?まだなら店が終わるまで時間があるし、街の中央役場にクエスト連盟の事務所があるから、そこでパーティー申請でもしてきて、先に受注だけして来な!」
「ありがとうございます!」
そう言えば紗雪も言っていた、パーティー申請だけ済ませに行って、ついでに簡単なクエストがあれば受けることにしよう。
席で死にかけてる、二人の手を引き店を出る。
紗雪に街の中央の、役所まで案内してもらうことにした。
賑やかな街の中を中央役場まで向かっている時、道中で変な声が聞こえてくる。
「あぁぁぁっっ!!災厄が来る!!災厄がくるぅ!!」
と、声を荒げて、一人大声で叫んでいるおばさんが目に入る。
やつれた体に、汚い雑巾の様な服を着ている、見るからにやばそうな奴だ。
「紗雪。あれほかっておいて、大丈夫なのか?」
「あの人いつもいるんですよ…。なんか噂によると、影に家族を殺されたらしくて、周りの皆さんも余り気にしない様にしてるんです。」
なんだかこの街、いやこの世界のバランスが崩れているのは嘘ではない事を証明してるみたいな映像だ。
役所に着く。
役所の中にある、クエスト連盟の事務所に行って、パーティーの申請書を受付嬢から受け取る。
「おい、皆んなよく聞いてくれ。大事な話がある。」
わざと重苦しい雰囲気を醸し出す。
「パーティーリーダーが誰かって話だろ。」
「その通りだ。」
重苦しい空気が流れる。少しの静寂を断ち切り、紗雪が口を開く。
「私は正直リーダーというキャラでもないですし、お二人にお譲りします。」
「わかった!!」
二人とも分かっていたと言わんばかりに、声を合わせて返事をする。
「ならまぁ私がなるしかないよな…。年功序列と言う言葉があるぐらいだ、私がやるべきだよな…そりゃ。うん。」
「いやいや、そこはやはり唯一の攻撃要素のある俺が、
一番のしっかり者のこの俺が!やるべきに決まっている。」
現実世界の街頭演説ばりのスピーチだ。
観衆は一人。紗雪の選ぶ一票が明暗を分ける。
「いや、やはりそこは歳の経験を得ている、この私!
サイネリアに清き一票をお願いします!」
やるな、こいつ。この状況で自分の今までの経験を活かした演説に、文字通りの“清き一票“と心を掴むフレーズ付きだ。
「いやいや、そんなそんな。それで言うならば、この私は...。」
そんな熱いディベートを割って入るように、受付嬢が話す。
「申し訳ございません。パーティーリーダーの枠はこちらで決めさせてもらいますので、メンバーの名前と住所だけいただけたら嬉しいです…。」
言いづらそうに言われ、我に帰る二人。
強制終了によりゲームセットを迎えた。
結果から言うと、俺がリーダーに選ばれた。
それからと言うのも、不貞腐れ、ムスっとしたままのサイネリアとそれを励ます紗雪を連れてクエスト掲示板を見に行くことにする。
受付嬢にオススメを聞くと。
「最初なので、こんなのはどうでしょう?」
“影の侵食を受けた村の事後調査“
[ 危険性は無し ]
よし!簡単そうだ!これにしよう!!
今回も読み終わっていただき、ありがとうございます!
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