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【完結済み】愛し子のトリセツ  作者: 西九条沙羅
第一章

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13/50

誤字脱字の報告ありがとうございます!

それに伴い、一部間違いのあった個所も修正しました。

⑤エリアスの歳は20歳です。18歳と記載しておりましたので修正しました。

⑦妖精姫様につられて「精霊王様」を「妖精王様」と記載しておりましたので、修正しました。


前書きでお伝えして良いものなのか、ちょっと悩みましたが、よろしくお願い致します!

暗黙のルールなど知らないので、もしあったら「こうだよ~」って教えていただけましたら嬉しいです^^


レオナルドの天敵登場です!




アビゲイル・アンハルト。



アンハルト王国の王位継承権を保持する王女である。

彼女に初めて会ったのは、お互いがもう少し小さい頃。

次代の王同士、親睦を深める名目で何度かお茶会をした。

レティシアと同じ白銀の髪だが、顔つきは全く似ていない、愛する婚約者の従妹どの。


お茶会の時は同じ立場の者同士として話をしたので、なんなら意気投合したぐらいだ。

しかし今回、レティシアを独り占めしたい者同士として顔を合わせると・・・。




最っっっ悪である。



またレティシアもアビゲイルをとても愛しており、「俺とアビゲイルと、どっちが大事なの?」という周りがドン引きするような問いかけに、



「愛の種類が違うから、どちらも選べないわ」



と、天使の微笑みでレオナルドを地獄に落としてきた。



(可愛いから許すけどね。)




確かにこのアビゲイル、今はつらい立場なのだ。




アンハルト国王と王妃の間には、なかなか子宝が恵まれなかった。

やっと生まれたのがアビゲイル。

その後も子が出来なかった事により、アビゲイルが立太女した。


アビゲイル10歳のことである。



女性が女王となるのは、とても大変だ。


国を動かすには大臣達の知恵が必要だからだ。

そして大臣達はえてして女性の政治介入に嫌悪を表す。


アビゲイルは周りを黙らせるために、王太子教育を3年で終わらせ、13歳から政務をこなし始めたのである。



そんな彼女だが、昨年に弟が生まれた。



弟を王太子にするべきだと声を上げる貴族も一定数いるようだ。


アビゲイルに問題は無い。

それどころか完璧に政務をこなし、文官や民からも信頼が篤い。 

しかし女王より国王の方が、国を治めるのに軋轢が生まれないのも事実である。



アンハルト国王は現在、苦渋の選択を迫られているのである。



そんな中、自国に居づらいのかアビゲイルがレティシアを追ってリンゲンにやってきた。



そして、来月からリンゲンの貴族学園にレティシアの代わりに入学すると宣ったのだ。







「いやいやいやいや、レティとして学園に通うって、・・・何のためだよ」


「そりゃぁ、レティ姉様に対する不穏分子を掃除するためよ」




(え? しれっと怖い事言うんだけど、この子)



「レオナルド様とレティ姉様が婚約したことは、リンゲンの貴族全員が知ってるわ。


だけど叔母様から、1年間は王妃教育優先だから、学園には通わせられないって。

貴族は16歳で学園に通わなければいけないのに、レティ姉様が学園に通わなかったら、貴族たちはどう思うと思う?」


「確かに反感を買う可能性がありますね。成人まではレティシア様が「愛し子」様であることは国家機密ですから」


アントンがアビゲイルの質問に反応する。




確かに、誰もレティシアに会った事がないから、未だに自分の娘を差し出してくる親や色目を使ってくる令嬢がいる。


そんな奴らの格好の餌食になるだろう。


「だから私が通って、レティ姉様だと思って攻撃してくる貴族をピックアップするわ。

いつか、自分が無礼を働いた人間が隣国の王女だと知ったら、うふふふ。



そいつら、処刑コースよね?」





(だーかーら、怖いって。 マジで本当に俺より年下???)




「それでもレティシア様を騙ったのなら、その後あなたが王女だと分かっても処刑にはできませんよ。

せいぜい公爵令嬢への嫌がらせに対する罰則を負わせるぐらいです。」




アントン、まじレスすんな・・・。





「はっきりと言わなきゃいいのよ。

たとえば、オルティース家所縁(ゆかり)の令嬢です、と説明されれば、皆が勝手にレティ姉様だと勘違いするわ。

私が一言も『私はレティシアです』と、言わなければいいのよ」



「なるほど~。 それならいけますね。

種明かしの後に王女に対する不敬罪も適用なので、ギロチンOKです!

あ、この程度の侮辱罪なら毒杯か!」




・・・アントン・・・。




結局レオナルドだけが反対派だったため、アビゲイルは来月からレティの振りをして学園に通う事となった。


レオナルド達が公爵邸を辞する時、レティシアが馬車まで見送りに出る。



「ごめんね、レオ。

たぶん、何かをしていたいのよ・・・、アビーは。

自分の未来が見えなくて、不安なのよ。


本当は気が弱くて人見知りだけど、女王となって人の上に立つなら、それだとやっていけないから。

人を見下ろし、舐められないよう高飛車に見えるよう、振舞っていたの、あの子」




歩いていた道が途中で消えて、怯えているアビゲイルが見えた気がして。



レオナルドは了承の意を込めて、そっとレティシアのこめかみにキスを落とした。




公爵邸の入り口でレティにチューするなんて怖いもの知らずな!

もちろん家令が告げ口したため、レオナルドは次の日公爵から嫌がらせの仕事を割り振られました。

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