間話 松山凛太郎の異世界帰り
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「あれ、ここは?」
起きたらそこは病院のベットだと思われるところで寝ていた。
「あ、お父さんが起きた!お母さん!!!」
「詩子か、何しているんだ?」
起きると娘の詩子が大きな声ではしゃいでいた。
何にはしゃいでいるかわからなかったが、冷静に考えると俺の目が覚めた事だろう。
「あなた目が覚めたのね、気分はどう?」
「ああ、全く問題ない俺はどのくらい寝ていたんだ?」
「見つかってから3時間ぐらいですよ」
「見つかってから?俺は誰かに攫われたのか?」
話がよくわからない、ずいぶん長い夢を見ていた気がするが昨日仕事が終わってからの記憶がない。
「こっちが聞きたいですよ!1週間行方不明になったと思ったら突然道端で見つかったんです」
「は?」
俺が1週間行方不明だと!意味がわからん。
「それで何が起こったのですか?警察にも教えないと」
「それが何も覚えてないんだ。しかし、別に悪いことが起きたとは思わない」
「どういう事ですか?」
「なんだかお前たちに一生会えなくなると思ったんだが、誰かが助けてくれてお前たちに会わせてくれたんだ。何言っているのかわからないと思うが本当なんだよ」
誰かに感謝しているのは本当なのだが、誰に感謝しているのはわからない。
不思議な夢だった。
「お父さん!それ異世界に行っていたんじゃないの?」
俺の娘は何を言っているんだ、それはお前がよく読んでいる漫画じゃないか。
「それは物語の話でしょ、お父さんを混乱させないの」
「そうなら面白いのにな〜」
しかし、記憶がないからどこかに行っていたとしてもわからない。
これは今すぐ解決とはいかないだろう。
「それでもあなたが帰って来たから安心したわ」
「私も〜」
「そうだな、帰って来られてよかった!」
もし俺が異世界に行って家族に会えないと思うと、俺はショックを受けるだろう。
「お父さん何言っているの〜」
そんな、娘の適当な返事を聞きながら家族と一緒にいれることを感謝する。
誰に感謝すればいいのかはわからないけど。
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