表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移は簡単でした!  作者: 魔竜之介
4/73

第四話 面倒臭い婚約者

評価や感想・レビューよかったらお願いします。

 仕事内容を確認した俺はこれからの拠点地となる孤児院に向かった。


 孤児院に行ったことはないが場所ぐらいなら知っている。前世の小学校ぐらいの大きさで王都でもよく目立っている建物だ。

 昔に少し聞いたことがあるのだが、かなり前に建設されたらしく王都の建物の中でも古い。なのに、そこまで古びて見えないのは王家がものすごくお金をかけたかららしい。


 この世界の孤児院は王家で借りされていると聞いたときは驚いた。

 それに加えて教会も孤児院を経営しているので、孤児がスラムで生活するのはものすごく珍しい。


 そんなことよりも今俺の頭の中には婚約者のことしかない。

 

 前世で女性と付き合ったことはあるが、長く続いたことはない。

 なぜかすぐに飽きられてしまうのだ。理由は分かっている。俺にそれといった長所がないのが問題だったと思う。


 しかし、今はどうだろうか?

 侯爵家出身の上級魔導士なので、ぶっちゃけ言うとものすごくモテてきた。貴族なので付き合う=結婚となり、簡単には付き合えなかったが告白は何度かされたのだ。


「それにしても婚約者か、美人がいいなぁ」


 父上のお転婆という言葉を忘れて俺は夢を膨らませる。

 そして、馬鹿みたいな独り言を言っているとあっという間に孤児院についた。


 孤児院の庭で枯葉を掃除していた人がいたので話しかける。


「君、孤児院の人?俺はエルシアン・リン・シルトクレーテと言う。キシリカ様に用があるから案内してくれないかな」


 相手は婚約者といえ王族なので様を付ける。


「え!わ、わかりました。こちらです」


 別にそこまでビビらなくてもいいだろう。まぁ、この間の王宮筆頭魔導士を決める大会で暴れたからビビるのはわからなくもない。

 せっかく盗賊から助けてあげたのに無惨に魔法で倒しすぎて襲われていた人に逃げられることはよくある。


 ビビっていた人もビビっているなりに丁寧に案内してくれる。

 初めて孤児院に入ったが豪邸と思えるほど綺麗だ、やっぱ王族が関わると違うな。侯爵家の屋敷とまでは言わないが、小さな騎士爵くらいの屋敷よりはものすごく豪華である。


 キョロキョロ観察していると大きな扉の前に着いた。


「こちらでキシリカ様がお待ちです」


「ああ、わかった。ご苦労」


 不思議と緊張してきた、相手が婚約者だからか?

 そう思いながらノックをした。


「エルシアン・リン・シルトクレーテです」


「入りなさい!」


 ものすごく大きな声で返事が返ってきたので、部屋に入る。


 ドアを開けると、そこには陛下と同じ金髪の女性が紅茶を飲んでいた。この人がキシリカ・リン・シュトレントだろう。顔は美人だがなんだか怖い印象を受ける

 だって腰に剣を刺しているから。


「初めまして、キシリカ様。婚約者となりましたエルシアン・リン・シルトクレーテです。今日は挨拶と異世界人の保護についての話をしに来ました」


「そうですか、異世界人の保護先は問題ありません。この間三階建ての屋敷を建設いたしました。問題は婚約者についてです。これから私と戦い決めましょう」


「え?」


 この人は何を言っているだ?前世で読んだバトル系の本に出てくる我儘な姫のようなことを言っている

 そういえば父上がお転婆と言っていた。それに見るからにわがままそうなお姫様だ。


 しかし、婚約はこの国で1番偉い陛下が決めた事。それはいくらキシリカ様が陛下の娘と言っても覆すことはできない。

 あまり言いたくないがこのお姫様は俺と結婚しないとこの国にいられない。それほど陛下の言うことは絶対ということだ。


「この婚姻は陛下が決めたこと、それを覆すことはできないと思います」


「私には今まで多くの婚約の話がありました。しかし、全員決闘をすることで追い返してきました。私は自分より強い人としか結婚するつもりはありません」


 まさか、決闘をした前科持ちだったとは...

 それに加えてお姫様の話を聞く限り決闘は陛下公認なのだろう。


 父上の言う通りこの人はおてんば姫だ。今までこの人の話を聞かなかったのは陛下が揉み消してきたのだろう。

 王族はなぜか性欲が強い人がいないらしく、王族の人数は少ない。それなのにこのお姫様のことを今まで知らなかったのはそういうことだ。


 しかし俺は魔導士なので剣は苦手だ。魔法を使ったら一瞬で終わってしまうだろうし...


「そうなのですね。勝負するのはわかったのですが剣で戦うのですか?私は剣にそこまで自信はないのですが」


「手加減など無用です。あなたの全てをかけて挑んで来なさい」


 もしかしたらこのお姫様の前世は魔王なんじゃないのか?どういった生活をすればここまで自信家になるのだろうか。もしかして、俺が今まで知らなかっただけで強いのかもしれない。


 しかし、俺は戦闘面に関しては自信がある。ならばここは全力で戦うのみだ。

 

「わかりました。あなたの婚約者に相応しいことを証明したいと思います」


「ふ、生意気なことだ」


 そうして、我儘姫との決闘が決まった。

 でも、これ怪我させたら陛下に怒られるよね?

Twitter始めました。よかったらフォローしてください!

@doragon_narou8で検索したら出ると思います。名前はドラゴン之介です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ