第三十三話 焼肉食べ放題
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「すごいわね、こんな時間なのに明るいわ!」
「至る所に街灯がありますね」
「そうだね、ここは魔道具で有名な街だから街灯なんて簡単に作ってしまうのかもしれない」
俺が選んだ街はマクリス街といって魔道具の店や製作者が多くいる街になる。
灯りを照らす魔道具は俺たちの家にもあるのだが手に入りにくいので全部屋にはない。
それなのにこの街には至る所に該当があるので、2人は驚いていた。
「まずは宿に行こうか」
「そうですね、宿は空いているのでしょうか?」
「ちゃんと予約しておいたから大丈夫だよ」
「この世界でも遠くから予約ってできるんですか?」
「え?普通に手紙を書いたよ」
「そうなんですね。それにしても早いですね」
この世界の郵便は飛竜によって届けられる。
なので、大体5日ぐらいあれば簡単に届く。
「そうだったんですね」
「他の街の宿も予約しておいたから安心してね」
「わかりました」
こういうことを普通にできる男がカッコいいと思っていたので、内緒にしていたが、不安そうだったのでちゃんと教えておけば良かったと反省した。
「宿についたよ」
「ここ?」
「大きいですね!」
俺が予約した宿はこの街で1番大きな宿だ。
それに、料理や接客なども超一流で多くの貴族が使っているらしい。
「予約していたシルトクレーテだ」
「はい、お待ちしておりました。ご案内いたします」
案内された部屋は最上階にあり、トイレも風呂も設備されていた。
この世界で2階以上の階にトイレが設備するのは難しいので、どうやら魔道具を使っているのかもしれない。
「案内ご苦労」
「いえいえ。御夕飯はこちらでレストランを予約しておりますのでそちらをご利用ください。朝食はこの部屋にお運びいたします。時間の指定はございますか?」
「じゃあ、8時くらいで」
多分キシリカが起きられないからこのくらいの時間がいいだろう。
「了解しました。それでは失礼します」
「ああ」
ホテルマンというよりも執事みたいな人だった。
「それにしてもすごい部屋ですね」
「そうね、照明の色も変えられるわよ。ピンクがいいわ」
「こっちが寝室かな?」
「そうみたいね、この丸いベッドは回転するわよ」
キシリカがあっちこっち触るので、いつの間にかラブホみたいになってしまった。
茉莉奈も同じことを考えたのか、笑いそうになっている。
「まぁ、部屋の探検はこれくらいにしてレストランに行こう」
「そうですね、夕食の時間になりましたから丁度いいですね」
「お腹空いたわ」
俺たちはエッチな気分になりそうな部屋を出てレストランに向かった。
「それでどんなレストランなのかしら」
「そういえば俺も知らないな。でも普通のコース料理なんじゃない」
「ここみたいですよ」
茉莉奈が宿で貰った地図をみてレストランを探してくれた。
見た目は普通のレストランに見える。
「予約していたシルトクレーテだ」
「どうぞこちらへ」
案内された席は机を挟んで2人用の長椅子が2つあり、キシリカと茉莉奈が一緒の椅子に座り、俺が向かい側に座った。
3人が席に着くと店員が話し始めた。
「では、ご利用方法を説明します。まずこちらの魔道具でご注文してください。その注文した商品をこちらの鉄板でご自分で焼いていただきます。今回は90分食べ放題となっております。説明は以上となりますが、質問などありますか?」
「...いや。ない」
「了解しました。それではごゆっくりどうぞ」
まさかのこのレストランは焼肉食べ放題だった!
しかも、注文の仕方などもそっくりだ。
「バーベキュー見たいね」
「そうですね。私がいた世界にも同じようなお店がありましたよ。でもレストランとは言いませんね」
「まぁ、細かいところはいいだろう。頼もうぜ」
「そうね、私お肉が食べたいわ!」
「多分ほとんど肉だと思うぞ」
注文する魔道具を見ると、写真付きのメニューが出てきた。
しかも、しっかりと部位ごとに分けられていたので驚いた。
「まずは俺が肉を適当に頼むね。2人は何飲む?」
「私はブドウジュース」
「私はビールをお願いします」
「わかった」
少し待っていると飲み物が届いた。
驚いたことに飲み物はゴーレムが持ってきたのだ。
「すごいわね、魔道具だらけだわ」
「あれは魔道具というよりも、ゴーレム操作の応用だと思うけど」
「そんなことよりも乾杯しましょうよ」
「そうだな、じゃあ乾杯!」
「「乾杯!!」」
キシリカは一口だけ飲み、茉莉奈は一気に飲み干した。
意外に茉莉奈は酒が好きなんだよな。
「まだ肉届いてないよ」
「飲み放題だからまた頼めばいいんですよ。それにお肉は切るだけだからすぐに来ると思います」
茉莉奈がそういうと肉が届いた。
いつものようにこういう時は茉莉奈が焼く。
キシリカは一緒に来た枝豆を食べていた。
「この店いいね、落ち着く」
「そうですね、半個室なので周りは気になりませんし」
そう言って、茉莉奈は2杯目のビールを飲み始める。
流石に2杯目は一気に飲まないようだ。
「お肉まだ焼けないの?」
「もう少し待ってくださいね」
「この牛タン結構分厚くない?」
「そうですね、でも薄い方が私は好きです」
「そうなんだ」
久しぶりの焼肉は物凄く美味しかった。
長旅に疲れていたのもあって美味いものが体に染みる。
それにこの後多分3人で寝ると思うので楽しみだ。
そんなゲスなことを考えながら、焼肉を楽しんだ。
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