第二十八話 結婚式
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父上とキシリカたちが顔合わせをしてから1週間が経った。
遂に明日は俺たちの結婚式である。
2人のウエディングドレスが完成し、結婚式の準備が整った。
計画通りに進んだので良かったと思う。
2人も最近は結婚式の話しかしないから、楽しみにしてくれているのだろう。
今日は結婚式のリハーサルで忙しかったが、夜はいつも通り3人で過ごすことができた。
「明日は遂に結婚式だね」
「そうね、意外に時間が掛かってしまったわね。最初は適当に終わらせようと思っていたけど、今ではものすごく楽しみよ!」
そう言って俺に体を寄せてくる。
最近ではキシリカからのボディータッチが増えてきた。
それに夜になるともっと俺を求めてくるようになっている。
そう言う俺も、初めにあった頃は決闘を申し込まれたりしてめんどくさい相手だったが、今では可愛すぎて仕方がない。
恋をするとこんな気持ちになるのか。
もう一緒に寝るときは我慢ができなくなってしまった。
最近では、もうキシリカともすでにあんなことやこんなことをしてしまっているのだが、キシリカも何も言わない。
それに、キシリカも行為中は俺の体を舐め回してくるタイプなので満更ではないようだ。
子犬のようで可愛いらしい。
「私もまさか異世界で結婚するとは思いませんでした。友達もいなく、ただなんとなく働いていた頃の私に教えてあげたいです。」
「そうだよね、俺も異世界人と結婚できるとは思わなかったよ」
「私は昔に、運命の人が私のところに来るように神様にお願いしたことがあるのです。そのときは神様なんて信じていなかったのですが、旦那様に出会うような奇跡が起きたので、もしかしたらいるのかもしれませんね」
「そうだね」
茉莉奈は優しい笑顔で俺に微笑む。
そして、キシリカとは逆の方に座り指を絡めてくる。
会って初めての頃は、メイドとして扱っていたが今では婚約者である。
婚約者と言ってもキシリカとは全く違う。
精神的に支えてくれたのがキシリカだとすると、茉莉奈は身体的に支えてくれる。
まぁ、簡単に言うとエッチなことをしてくれるってことだけど。
しかし、5回に3回は茉莉奈からねだってくるから俺は悪くない。
それでも器用な茉莉奈はいろんな角度で手伝ってくれるので助かっている。
孤児院も学校も今では茉莉奈が運営していると言っても過言ではない。
「でも結婚か、楽しみだなぁ」
「そうなの?意外ね」
「そうかな?」
「そうですね、男の人は結婚式とかあまり興味がないと思っていました。特に旦那様はこういった行事に積極的ではないので」
確かに俺はどんな行事でもあまり参加しない。
でも俺が言いたいことはそう言うことではないんだよな...
「確かに結婚式自体はそこまで興味ないけど、その夜が楽しみだな」
「そう言うことね、もうしているのだから変わらないでしょうに」
「そうですね、今までとは変わらないと思います」
「流石に初夜ぐらいは3人でしたいな」
「「はぁ...」」
俺も一応男なのでそう言うことに興味がある。
せっかく妻が2人いるのだから夢を叶えたい。
そう2人に伝えると呆れた顔で返事をした。
「よし!明日に備えてもう寝るぞ」
「なんか話を逸らされた気がするけど、もう寝たほうがいいわね」
「そうですね。今日は私の日ですよ」
そう言って今日は茉莉奈と寝た。
しかし、色々な意味であまり眠れなかった。
◆◇◆◇
結婚式当日、孤児院には多くの人が集まっていた。
陛下はまだ来ていないが、父上や他の貴族達はすでに来ている。
それどころか勝手に乾杯をして飲み始めている。
ちなみに、キシリカが孤児院で結婚式を行いたいと言ったのでここで行うことになった。
でも、準備などがしやすかったので逆に良かった気がする。
そう考えていると、式が始まるようで、俺は係の人の合図で聖餐台の前に立った。
そして、すぐ後に陛下に手を引かれながらキシリカが入場してくる。
父親と一緒に入場してくるのは前世と同じようだ。
次に茉莉奈が入場してくる。
茉莉奈の手を引いているのはエル兄だ。
茉莉奈には親がいないので俺が父親の代わりとして参加してくれないか頼んだ。
「では。これより、エルシアン・リン・シルトクレーテの結婚を神に報告する」
この日のために教会から来た神父が式の始まりを告げる。
この人は、80歳近くのハゲたおじいさんだが、こう見えて教会のトップである。
「汝エルシアン・リン・シルトクレーテはキシリカ・リン・シュトレントと古賀茉莉奈を妻とし、生涯愛することを誓いますか?」
「誓います」
「次に、キシリカ・リン・シュトレントはエルシアン・リン・シルトクレーテを夫とし、生涯愛することを誓いますか?」
「誓います」
同じように茉莉奈にも聞く。
「では、誓いの口づけを」
キシリカ、茉莉奈の順でキスをする。
大勢の前なので恥ずかしいが皆通る道だ。
こうして俺たち3人は夫婦となった。
出会って間もないが、こんな形の愛でも俺たちらしいと思う。
俺たちは式を終え、宴会の席に手を繋いで行くのであった。
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