第二十三話 サッカー
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今回は部活動の話をしよう。
あれから全校生徒の三分の二が部活に入ってくれた。大体80人くらいかな。
男の子はサッカー部かテニス部、女の子は家庭科部か美術部に入っていた。
しかし30人ぐらいの男の子がサッカー部に入った。
テニスは打てるようになるまでが大変だからな。
部活体験の時にほとんどの生徒達が打ち返せなくてイライラしていた。
別にサッカーが簡単って言いたいんじゃないよ。
サッカー部の顧問は師匠が担当している。
顧問と言っても生徒達に混じってサッカーをしているようだが。
ルールなどは茉莉奈が教えていた。
しかし、茉莉奈も全然詳しくないので「手で持ってはいけない」とか「1チーム11人」など簡単なことしか言ってなかった。
別に大会とかする気は無いからいいかな。
ルールが難しいと興味が薄れるかもしれないし。
「ハー、ハー、もう走れない」
「お疲れ様」
ここで師匠がやってきた。
汗がすごいのでタオルを渡す。
「別に顧問だからって一緒にやらなくても、外から教えてくれるだけでいいんだよ」
「最初は私もそう考えていたけど見ているとやりたくなってくるのよね」
それはわかる。
そもそも遊びの延長戦でやっているので、みんな楽しそうにやっているのだ。
師匠も厳しく教えるタイプでは無いので走り込みなどもやっていないだろう。
「でも、パスとかしっかりできているから驚いたよ」
「そうよ、私は気づいたの。この競技は協力が必要なのよ。ならまずはパスを教えたわ」
さすがこう見えて頭脳派の師匠だ。
まだサッカーを知って10日ぐらいなのに、そこに気付くとは思わなかった。
俺も前世で体育の時間にパスが大事っておじいちゃん先生から聞いたことがあるぞ。
「すごいね、あと怪我とか大丈夫」
「今のところ大丈夫ね。私も少しだけ回復魔法が使えるから」
「そうだったね。水分補給とかも忘れないでくれ」
「ええ、それともう少し小さなゴールが欲しいわ。少人数でもできるようにコートを小さくしてできるようにしたいの」
ボールは王都の革職人作ってもらったが、ゴールは俺の錬金術で作った。
サイズは知らなかったので適当だけど。
「わかった」
「よろしくね」
「あ!ここにいたのね。さっき王家の使いが来て、お父様に話があるから王城に来てだって」
ここでキシリカが急いでやってきた。
どうやら俺を探していたようだ。
「学校についての話かな?大事な話だから行ってくるよ」
「わかったわ。テニス部は私が見ておくね」
「よろしく」
急遽陛下に呼び出されたので、俺は急いで王城に行くのであった。
◆◇◆◇
「よく来たな、今回はそなたが新しく建てた学校について話すため呼んだのだ」
「はい」
予想通り陛下は学校設立の件で俺を呼んだようだ。
「よくやっているようだな、キシリカに聞いたが何やら部活とかいうものを始めたとか」
「ええ、私のところに1人異世界人がいるのでその者の提案です」
「なるほどな、異世界人をうまく使っておるようだな」
「はい、ありがとうございます」
特に茉莉奈を元の世界に帰さなかったことは責められなかった。
報・連・相をしっかりと守っていたのが良かったのかもしれない。
「ここでお願いがあるのだが、部活とやらを貴族用の学校でもやっていいかの?」
「え!部活をですか?」
「そうだ、特に新しい競技をやっておるだろ?それに興味をもった生徒がどうやら出て来ているらしくてな」
「そうなんですね、部活については問題ないのですが、あの競技についてはまだルールがしっかりと出来ていないので、それでも良かったらいいですよ」
「そうか、感謝するぞ」
「いえいえ」
時間が経てば好きになった者がルールをしっかり考えてくれるだろう。
「ちなみにこういう話はキシリカも呼ばなければいけないのでは?」
孤児院も学校もキシリカがトップなのでこういう話をするときはキシリカも必要だと思ったのだ。
「あの子にこういう話は難しいだろう。気にしなくても問題ない」
「...そうですか」
どうやらキシリカにはこの話は難しいと思われているようだ。
キシリカは意外に頭がいいんだけどね。
「それでは帰ろうと思います。これからも孤児院をよろしくお願いします」
「あい、わかった」
こうして俺は話が終わり孤児院に帰っていると父上がいた。
「おお、エルシアンじゃないか!ちょうど良かった」
「どうしたんですか?」
久しぶりにあった父上は相変わらずイケメンだ。
「最近変わった遊びやっているだろ?あれ教えてくれよ」
「サッカーとテニスですか?別にいいですよ」
「おお、ありがとな」
父上とその周りの大人達が喜んでいた。
「父上がやるのですか?」
「ああ、そうだ。最近噂になっていたんだよ。でもあれが何なのか誰も知らないから、みんな気になっていたのさ」
「そうなんですね。師匠が詳しいので後で教えに行かせますね」
「モモか!わかった」
師匠に教えに行くように言わないと、多分面倒臭がると思うけどね。
◆◇◆◇
それから1週間後王都中でサッカーボールが売られていた。
それもそのはず、今では空き地の至る所でサッカーをやっているのでサッカーボールがものすごく売れているらしい。
昨日会ったとき、父上も自分のサッカーチームを作ると言っていた。
そんなに流行したことに驚いたが、この間生徒達のサッカーを見ていたら、オフサイドのルールが追加されていたことに驚いた。
誰だ?考えたの。すごいな。
「サッカー凄いことになったな」
「そうね、でもまだまだだわ。スピード、角度、バランスこの3つが大切なの。もう少し技術面を上げないといけないわ」
「...そうだね」
師匠が顧問というよりも監督になっていた。
部活はもっと緩くてもいいと後で軌道修正しなくては。
そう思いながらも師匠の目がガチすぎて言い出せないのであった。
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