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異世界転移は簡単でした!  作者: 魔竜之介
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第十四話 小麦粉ブーム

評価や感想・レビューよかったらお願いします。

 恭介が帰ってから2週間が経った頃、王都では小麦粉ブームが起こっていた。


 もちろん原因はたこ焼きだ。


 今まで小麦粉は王都の近くにある大麦畑で大量に育てていたらしい。

 しかし、使用目的は少なく硬いパンやボソボソの麺を作るしかなかった。

 なので、水に溶いた小麦粉に他の材料を混ぜて鉄板に焼く料理の発見はこの世界で大きかった。


 今ではお好み焼きに似た料理が王都の色んな場所で売られている。


 ちなみに、たこ焼き用の鉄板は魔力操作が上手な魔導士なら上級魔導士ではなくても作れるので、貴族や商人は今では全員持っている。


 俺は恭介が帰った次の日にたこ焼き用の鉄板を大量に作り、王家御用達の商人に売っていた。

 まだ俺しか作ってなかったのと、物珍しい調理器具だったのですごい金額になった。


 しかし、もっとすごい値段で売れたものがある。

 それはソースとマヨネーズのレシピだ。


 茉莉奈の才能である超記憶があったので恭介が作るところを観察させていた。

 俺たちはすぐにレジピを売ったが、レシピを買った商人は他の商人からレシピを公開するように圧をかけているらしい。だがレシピを早々に手放した俺たちにはもう関係のない話だった。


 レシピを売ったおかげで孤児院への王家からの寄付金が増えたので王家も商人を通して儲けたのだろう。


「エルシアン様、この度はレシピを我が商会に販売していただきありがとうございます」


「ああ、でも他の商会から圧がすごいんだろう?」


 今俺が話している人はボンクレン商会会長のアレク・リン・ボンクレンという60歳ぐらいの商人だ。

 俺がソースやマヨネーズのレシピを売った商人である。


「そうですね。しかし、レシピがなくても圧をかけてくる商人や貴族はいますのでお気になさらないでください。そういった者の対応もこの年になれば何とでもなります」


「すごいな、俺もいつかはそうなれるかな?」


「エルシアン様は上級魔導士であり婚約者が王家のものなので手を出す者はいまずいまい」


「それもそうだな」


「それで今日はどういったご相談で?」


 今日は新しいレシピを紹介する為に呼んだのだ。


「今日はクレープと言う料理を紹介しようと思ってな」


「クレープですか?」


「ああ、最近たこ焼きのせいで小麦粉が人気だろう?だから小麦粉料理をもっと増やしたらいいんじゃないかなと思って」


「ええ、そうですね私たちも今では毎日小麦料理を作っています。しかしあまり進歩はしていないのですよ」


「そんな簡単なことではないからな」


 まだ小麦粉ブームが来てから2週間も経っていない。

 いくら料理人でも短期間で今まで手をつけていなかった小麦料理の開発は難しいだろ。


「それでクレープとは?」


「ああ、今から作り方を見せるから。お〜い茉莉奈準備してくれ」


「わかりました」


 茉莉奈がボールに水に溶いた小麦粉のほかに、砂糖、卵を入れ混ぜていく。

 それをバターを溶かした鉄板の上に薄く焼いていく。


 茉莉奈はクレープを作ったことは無かったらしいが徹夜して練習していた。真面目で頑張り屋さんなのだ。


「これがクレープですか?確かに今までなかった料理ですが味はするのでしょうか?それにあまり腹に溜まるとは思えませんな」


「これで完成ではないんだ」


 そういうと茉莉奈が器用に他の場所に準備しておいた果物やクリームをのせていく。


「クレープとはこのクレープ生地に他の食材を巻いて食べるんだ。果物の他に野菜や肉を巻いて食べても美味しい。手で持って食べられるから出店でも売ることができる。


「なるほどこの生地で巻くのですね、作り方が単純だからこそ思いつきませんでした。よく思いつきましたね」


「俺は古代時代の本が読めるからな、小麦料理関連の本がたまたま見つかった。名前は茉莉奈がつけたけど」


 これは嘘でそんな都合の良い本はなかった。しかし、クレープは前世で妹がクレープ好きだったので、よく一緒に作ったから作り方を覚えていた。


 これが嘘でも古代文字が読めるのは俺しかいないのでバレることはない。


「私のいた世界に同じ料理があったのでクレープと名付けました」


 名付け親の茉莉奈が説明をする。俺も違う名前をつけられたら間違いそうなので、この名前に賛成だ。


「それではクレープのレシピは我が商会に売っていただけると言うことでよろしいでしょうか?」


「ああ、問題ない」


 これでクレープがいつでも買うができるようになった。

 クレープは絶対にキシリカが好きになると思うので喜ぶだろう。


「それにしてもどうしてこんなにも我が商会のために動いてくださるのですか?賢いエルシアン様なので何か裏があると感じましね」


「あはは、実は孤児院であることを始めるからそれのためにお金がいるんだよ。できればボンクレン商会に寄付して欲しいなと思う。そのための点数稼ぎだよ」


「なるほど、わかりました。前向きに検討いたします」


「頼むな」


 その次の日にボンクレン商会から物凄い額の寄付金が届いた。

 これだけあればあれをすることができる。


 ちなみにキシリカは思っていたようにクレープが大好物になり、毎日食べるので茉莉奈のクレープを作る技術はプロ級になっていた。


「今日のクレープはイチゴね!!!」

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@doragon_narou8で検索したら出ると思います。名前はドラゴン之介です。

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