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ホルスタイン・ブラスターと超テラ爆乳波

「ち……、乳じゃ!」

 松戸バーカー博士はそう声を漏らしながら、それを揉みに行った。

「堀スタインくんによく似た……爆乳じゃあああ!」


「かかったわね」

 牛野うしの陽奈はるなのメガネの奥の目が悪役のようにキュピーン!と光った。

「食らいなさい! ホルスタイン・ブラスター!」


 説明しよう。ホルスタイン・ブラスターとは、美乳ホワイトの新必殺技である。

 白衣の下には黒いガーターベルト付きの下着、そしてそのさらに下にはとてもスケベな体がある。

 敵がそのすべてに興味をもってしまった時、彼女の新必殺技ホルスタイン・ブラスターは自動的に発動するのである。

 つまりは男性ならほぼ誰でもこの技を食らわされてしまうことになるのである。


 ぶっしゃああああー!


 陽奈の乳房の先端から牛乳色の爆発が起こった。


 次の瞬間、松戸バーカー博士は全身をミルクのようなもので染められていた。


「ほにょ……」

 力なくそう呟くと、真っ白になった博士が牢獄の鍵を差し出す。


「いいコね」

 陽奈は監獄の中からゆっくり出ると、博士のハゲ頭を撫でてあげた。

「あなたは組織を裏切る悪い子なんかじゃないからね。あたしのホルスタイン・ブラスターを浴びた男性は、あたしの言うことをなんでも聞くようになるだけなんだからね」


「ほにょ……」

 松戸博士は従順な犬のようにうなずいた。


 そのハゲ頭にちゅっとキスをすると、陽奈は命じた。

「バーカー博士ちゃん。このギゼンのアジトを壊滅させちゃいなさい」


「ほにょ!」

 松戸博士の目にやる気がみなぎった。






「どえええええ!?」


 ギゼンの新首領、超清廉潔白社長クマラーは、凄まじいスピードで飛ばされて行った。


 大気圏外まであっという間に飛ばされると、太陽にぶつかり、一瞬にして黒点のひとつと化した。



「なっ……! なぜ……!?」

 ドクター・チヴこと牛野うしの千房ちぶさが窓枠にぶら下がりながら声を上げる。

「陽奈がいないのに……!? キョニュレンジャーの合体パワーは半減しているはずよ!?」



 超テラ爆乳波で敵を飛ばした獏羽生ばくにゅう玲子れいこは、涼しい顔でそれに答えた。

「ここには9人の戦士しかいない……と、あなたは思ったのでしょう? でも、残念ね」


「あっ!」

 優美がその人の姿を見つけて声を上げた。

「キハ仮面さんだ!」


 いつの間にか、玲子の後ろには、彼女を守るように、電車の仮面をかぶりタキシードに身を包んだキハ仮面が、電車の上に乗っていた。


 玲子が紹介する。

「彼女の名前はキハ仮面。彼女もわたくしたちの仲間であり、着やせする体質。ああ見えてDカップなのよ」


「彼女!? Dカップだって……!?」

 優美は、混乱した。

「……ってことは……キハ仮面さんは……女の子ーーー!?」


「女の子ですが、両方イケます」

 キハ仮面はカミングアウトした。

「私と同じ、鉄オタの熱き魂さえその胸に持っているならば、どちらでも好きになることが出来ます」


「玲子はん」

 虚無子がスマホを置き、報告した。

「陽奈さんからギゼンの本拠地を壊滅したとの連絡入ったで」


「え……? え……?」

 窓枠にぶら下がりながら、ドクター・チヴこと牛野うしの千房ちぶさが叫び声を上げた。

「えええええええええええええええ!?」




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ドクター大混乱! 博士「ほにょ!」 チヴ「ほにょ!じゃないわよ!? 何してくれるのよ! このおバカッ!」 博士「ほにょ!」 博士の洗脳状態は何時まで続くんだろ?
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