決勝戦 巨乳レッド vs 貧乳レッド(3)
えー、前回は作者が失礼しました。
お詫び申し上げます。
さあ! 爆乳とチッパイそれぞれから放たれた波動が空中でぶつかり合い、赤い爆乳波が少しずつ、黄色い貧乳聖撃波を押しています!
巨乳レッドが優勢ですね。
「くっ……! さっきの勢いがまだ残ってて……キツいっ!」
貧乳レッド、苦しそうです!
1人vs 5人みたいなもんですからね。
「わたくしは仲間からの声援を受けてパワーを上げられる……」
巨乳レッドが激しい波動をその胸から発しながら、口を開きます!
「あなたにはそんなことも出来ないの?」
「な……、なんだとうっ?」
おーっと! チッパイが悔しそうに眉を怒らせた!
だけど劣勢は揺らぎませんね。
「これで終わりよ!」
爆乳が立派なその胸をさらに上向きにして力を込めます!
いい光景ですね。
「うおおおおーっ!!」
あーっと! チッパイが波動を引っ込めた!
諦めたんですかね。
いや! 襲いかかる爆乳波をかわした! 素速くかわして前へ詰める!
胸がないぶん動きが軽いんですね。
「なんですって!?」
かわされたことが意外だったのか、巨乳レッドの対応が遅れた!
とはいえ距離があります。
「玲子さん! 拳と拳で勝負だ!」
その距離をチッパイ、一瞬で詰めた!
は……、速っ!
「マッハ清貧パンチ!」
「爆乳ガード!」
ぼよよ〜んっ!
繰り出されたチッパイのパンチをその爆乳で受け止めました! こっ……、これは……!? ある意味カウンターだ!
相手の拳ごと空へ飛ばしてしまう技ですね。
しかしっ……! チッパイ、飛ばされません! しっかりと足を大地に踏ん張っている!
「うおおおお!!」
風速千メートルの強風を受けながら前へ進むように、チッパイが徐々に前へ歩いているーっ!
軽そうなのに飛ばされませんね。
「すっ……、凄い!」
爆乳もさすがにこれにはたじろいでいます!
「わたくしの爆乳で空の彼方へ飛ばされなかった者は、今までいなかったのに……っ!」
100%飛ばして来たようですね。
「優美さん……! あなたのその力は……一体、どこから……!?」
「巨乳の人には優越感があるでしょう」
ゆっくりと前へ進みながら、チッパイが語ります!
「わたしたちにはそれはない……。でも!」
瞳が燃えていますね。
「その代わりに意地がある! わたしたち貧乳戦士には、一人ひとりの、孤独な意地があるんだっ!」
「孤独な……意地……」
巨乳レッド選手、押されております!
「わたくしたちは……優越感にあぐらをかいて、大きな胸をもつ仲間同士、呑気に仲良しをやっていたとでも言うの……?」
少し精神ダメージを食らったように見えますね。
「……いいえっ! そんなことはないわっ!」
おーっと! 爆乳が物凄い速さで前へ出ました!
まるで自分で起こした強風に乗るように、ですね。
「うおおおおーっ!」
チッパイが咆哮を上げます!
こ、これを待っていたんだ!
「カウンターの……」
下から強烈なアッパーを叩き込むーっ!
しかし……またあの爆乳に防がれますよ!?
「劣等感カチ上げ意地と根性のアッパアアアーッ!!」
うわーっ! あの分厚い胸の谷間を突き抜けた!
巨乳レッド選手、しかし腕で咄嗟にガードしています!
爆音だ! 物凄い爆音が起こりましたーっ!
たかがアッパーを繰り出した効果音じゃないですね、これ!
防御しています! 巨乳レッド選手、あの凄まじい効果音を起こしたアッパーを、防御していますーっ!
す……、すげえ!
「さすが玲子さんだ」
「あなたもね、優美さん」
二人、バックステップで間合いを取りました!
なんだか二人とも楽しそうですね。
あーっと! すぐさま激しい打ち合いだ!
ちょっと『はじ○の一歩』みたいな絵ですね、これは!
お嬢様ヘアーとポニーテールが踊るように揺れ、それぞれの拳が交差します!
両者、動きが流麗ですね。
「頑張れ……」
私どもの後ろで見守っている篠宮マサシさんから声援が飛びます。
「頑張れ、優美ちゃんのチッパイ!」
大声で叫びましたね。
「篠宮……様!?」
ああっ! 巨乳レッドが目を離した! 戦っている相手から目を逸らしたーっ!
ショックを受けているような顔ですね。
「篠宮様……が、優美ちゃんを応援している……!?」
これは……! 巨乳レッドがいきなり戦意を喪失したーっ!?
「どうでもいいっ!」
貧乳レッド選手、この隙を見逃さない!
容赦ありませんね。
「見ろ! 貧乳戦士の孤独な意地を!」
再びさっきのアッパーだーっ!
「劣等感カチ上げ意地と根性のアッパアアアーッ!!」
どーん!




