決勝戦 巨乳レッド vs 貧乳レッド
始まりました、決勝戦! 早速貧乳レッドが鋭いジャブで攻撃! 巨乳レッド、お嬢様ヘアーを揺らして優雅にすべてをかわしております!
いちいち『巨乳レッド』『貧乳レッド』というのは面倒臭いですね。両方レッドだから紛らわしいし。
では、どう呼びましょうか、馬込さん?
うーん……。『爆乳』『チッパイ』でいいんじゃないですか?
わかりました。チッパイが先程から一方的に猛攻を仕掛けております……が! 一発も当たりません!
いえ、チッパイも当たるとは思ってないようですよ。
しかしこのままではチッパイの消耗が激しいだけですよね? 有効打がないと判定でも有利にはなりませんよ?
まぁ、レフェリーの歌池さん、先程の爆炎で負傷退場してますからね、判定などないタイマンですよ、これは。
では、両者ともKO勝ちを狙っていると?
ええ。そのための布石でしょう、このチッパイさんの猛攻は。小さなジャブは大きな攻撃を確実に当てるための伏線に過ぎませんよ。
両者、無駄な会話はかわさずに戦闘に没頭しております。
そのうち必殺技名を叫びますよ。
焼け野原と化したグラウンドに打撃音とステップを踏む音だけが響いております。
そのうち派手に爆発音が来ますよ。
おおっと!? 爆乳がここで初めて仕掛けます! ツンと上向きのその胸で、チッパイを横から殴りにかかったーっ! 巨乳の力で相手を空の彼方へ飛ばすつもりだ!
リーチが結構長いですね。
ぼよよ〜んっ!
あーっ!? チッパイがこの攻撃に対し、自分の胸を押しつけるように前へ出たーっ!
どうなるんですかね。
バチイッ……!
火花が散りました! 両者の合わせた胸の間から、まるで花火のように色とりどりの火花が! あたりに激しく散りましたーっ!
チッパイさん、飛ばされませんでしたね。
そしてチッパイ、これを待っていたかのように、初めて大きな攻撃だ! 下からアッパーを繰り出します!
カウンターですね。これを待っていたようです。
ぽよんっ。
ああっ! しかし巨乳レッドの顎まで拳が届く前に、そのバストの柔らかい盾で防がれてしまいました!
谷間を抜けることが出来ませんでしたね。
両者、一度距離を取って息を整えます。
なかなかの熱戦になって来ましたね。
「ウフフ……。優美さん、さすがにやるわね」
爆乳がチッパイに話しかけます。
「カウンターを狙ってたのはわかってたけど、まさかわたくしの必殺技『爆乳カタパルト』を微乳の力で相殺されるとは思ってなかったわ」
「玲子さんこそ、さすがです」
チッパイがこれに答えます。
「今繰り出したのはただのアッパーじゃなかった。わたしの必殺技のうちのひとつ、『劣等感からの泣きじゃくりアッパー』だった。あれを巨乳で吸収してしまうなんて」
「ウフフ……。巨乳の力は凄いでしょう?」
「なんの、これからです。貧乳の力を見せるのは」
ちょっと聞いてるほうが恥ずかしくなるような会話を交わし、再び両者前へ……いや、両者後ろへ下がりましたよ?
なにやら大技が出そうですね。
おおーっと!? 両選手の胸が……動き出しました!
本当だ! ピクピクしています!
巨乳レッドのGカップの胸がさらに膨れ上がりました!
これは迫力ですね。
貧乳レッドの胸はピクピクと動きながらも大きくはなりません! それを恥じらうように、隠すように両手をそこに当てました!
何が始まるんですかね。
「行くわよ、優美さん! これを受けられる?」
「行くよっ、玲子さん! これで終わりにする!」
「巨乳レッド、迫力の爆乳波!」
「貧乳レッド、恥じらいの貧乳聖撃波!」
あーーーっと! 両者の胸から夥しいまでの光が発せられました! それがレーザー砲のように相手のほうへ飛んで行くーーっ!!
いわばこれ、かめ○め波ですよね。
空中でふたつの必殺技がぶつかり合ったーーっ!! 勝つのはどちらのか○はめ波なのかーーっ!?
うわあああーっ! これは眩しい!




