表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/105

爆炎晴れた後に

 インド美女二人の戦いは熾烈を極め、闘技場ごと燃やし尽くしてしまいました!

 よく私ら実況できてるもんですね。


 私どもも大きなダメージを受けましたので、これ以上の実況は無理かと思われます。

 選手も全滅でしょうからね。


 おーっと!? 焼け野原と化したグラウンドに、影が二つ! 立っております!

 インド美女二人じゃないようですね。


 爆炎晴れた後にその姿を現したのは……あーっ! 選手です! 生き残った選手が二人! お互いにゆっくりと歩み寄っております!

 不死身なんですかね。


 顔が見えました!

 誰なんですかね。


 一人は千々梨(ちちなし)優美選手! 先の試合で社階灰汁しゃかいあくタケル選手を下した……おーっと!? 既にヒンニュー・レッドに変身しております!

 変身して助かったんですかね。


 もう一人は……あーっ!? こちらは巨乳戦隊キョニュレンジャーのキョニュー・レッドだ! Gカップの胸を得意げに揺らし、お嬢様ヘアーをなびかせております!

 彼女も変身して助かったんですかね。


「玲子さん……」

「優美さん……」


 お互い同時に相手に呼びかけます!

 仲いいんですかね。


「みんな戦闘不能になっちゃった……」

「待機室に陽奈さんがいるから大丈夫よ。全員生き返らせてくれるわ」


「私たち……二人が残ったね」

「そうね。……どうする?」


「決めよう」

「どっちが強いか?」


「貧乳と巨乳、どっちが上なのか、私は知りたい」

「そうね。殿方の評価ではなく、実力として、どちらが上なのか……」


「ゴングはなし! 行くよっ!?」

「わたくしも知りたかったのよ、あなたと自分、どちらが強いのか」


 おおーっと! ゴングもなしに試合が開始されました!

 流れ的にこれが決勝戦ということになりましたね。


「優美ちゃんも玲子さんも頑張れ!」


 あっ? いきなり私どもの後ろから、伊藤英明を20歳若くしたようなイケメンが乱入してきました!

 誰なんですかね。


「僕の名前は篠宮マサシ。二人の心の恋人ですよ」


 心の恋人だそうです! 二人の……ということは二股かけてらっしゃるんですね!?

 けしからんですね。


「玲子お嬢様……笑ってらっしゃいますね」


 おーっと! もう一人乱入して参りました! 今度は燕尾服姿に電車の顔の仮面をかぶった執事だ!

 電車の上に乗ってますね。誰なんでしょう。


「私の名前はキハ仮面。玲子様に仕え、優美様に愛されてしまった者です」


 こちらも三角関係の匂いがします!

 春ですからね。



「いくよっ! 玲子さん!」

「行きますわよ、優美さん!」


 両戦隊レッド同士の戦いが始まりましたーっ!

 どちらが勝つんですかね。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おや? 元凶のふたりはダブルノックアウト?
[一言] こんな展開に!? みんなツッコミが多い戦いで楽しかったです〜(笑) でも、いきなり決勝戦だなんて想像できなかった……。 二人共頑張れ! やはりキハ仮面はいいキャラ…… ←
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ