巨乳ピンクの受難
怪人清廉潔白社長クマラーは悩んでいた。
「……私は、正義だ。なのに、なぜ、彼女らは、私を敵とみなす?」
「キョニュレンジャー参上! ボヨヨヨヨ〜ン!」
ポーズを決めて5人の巨乳戦士達がクマラーの前に立つ。
「やめろ」
怪人クマラーは説教を始めた。
「私は正義の怪人だ。何も悪いことなどしてはおらん。それにしても君達、なんて格好だ。恥ずかしくないのか。そんなピッチピチのスーツ着て、胸が必要以上に目立つようにして。けしからん!」
クマラーを守るように戦闘員達がワラワラと走り出る。
「問答無用っ!」
「悪の怪人クマラー、覚悟!」
戦闘が始まった。
戦闘員達がいつものようにバタバタと倒されていく。
キョニュレンジャー達のスタミナを奪うほどの意味もなく、あまりにも簡単に倒されていく。
「きゃあっ!」
戦闘員達と戦っているその隙をついて、巨乳ピンクがクマラーに捕まった。
メンバー達が叫ぶ。
「ピンクっ!」
「ココロ……! あんたって子は……」
「なんで毎回毎回、怪人に捕まっちゃうの!?」
巨乳ピンクこと出階堂小心はメンバー1のIカップを誇る。
しかし背が小さく、手足も短いため、スタイル的には下手をするとデ○に見えた。
「いやあぁあぁ〜あ!」
ピンクが泣きはじめる。
「なんであたし、いっつも捕まっちゃうのぉ〜お!?」
「いや、それ、あたしらが聞きたいからっ!」
レッドがツッコんだ。
クマラーはピンクを羽交い締めにして、そのピンク色の髪の匂いを嗅ぐ。
「いや待て。私は正義の怪人なのだ。そんなことするわけ……」
いい匂いだったのでもう一度嗅いだ。
「いや……! 違う……!私はこんなことをするような……」
羽交い締めにしながら、ピンクの胸元に目が行ってしまう。
その爆乳に、触れたくなってしまう。
「せんぞ! 揉んだりせんぞ! 私は清廉潔白社長……っ!」
揉んだ。
揉みはじめたら止まらなくなってしまった。
「ヒイ〜ッヒッヒッヒ! おっπ……! 乙ぱぁ〜いっ!」
「いやあぁああああ!」
ピンクが泣き叫ぶ。
「正体を現したわね、この変態!」
「悪の怪人め、成敗してくれる!」
「みんな、行くわよ?」
レッドの掛け声とともに、巨乳戦士達が巨乳を揃えた。
「「「「喰らえ! 巨乳震動波!」」」」
ぷるぷるぷる〜ん!
合わせた巨乳から強烈な震動が産まれ、敵めがけて飛んで行く。
それはピンクごと怪人を包み込み、カマイタチのように引き裂いた。
「ぎゃああああああ!!!」
クマラーは鼻の下を伸ばしたまま、ただのエロオヤジとなって、死んだ。
「ふえぇ〜ぇん……」
ピンクこと出階堂小心は、べそをかきながらも無傷で残っていた。
ピンクのIカップの爆乳は震動波を吸収するのだ。
怪人は身体を八つ裂きにされて散るが、ゆえにピンクは無傷で残るのである。
「この技を習得してよかったわね」
巨乳レッドこと獏丹生玲子が笑う。
「ココロが捕まる→震動波を喰らわせる→怪人だけ死ぬ、の必勝パターンが確立できたわ」
「やだよぉ〜」
ピンクはずっとべそをかいていた。
「あたし、こんな恥ずかしい役、やだよぉ〜」