貧乳戦隊おっぱいナインジャーZ
巨乳戦士達を倒し、今まさにキョニューレッドに馬乗りになろうとしている怪人超セクハラジョージを指差し、ヒンニューレッドが待ったをかけた!
「そこの変態怪人っ! 次は私達が相手だ!」
怪人はうるさそうに振り返ると、嫌そうな顔をした。
「またお前らかよ〜……。悪いけど俺、チッパイには興味ねーんだわ。触ってほしいなら、おっπ大きくしてからまたおいで」
「なっ……、舐めるな!」
「舐めてねーよ。舐めてほしいのか?」
「とにかくっ……! 次は私達が相手だっ!」
赤、青、緑、黄色、桃色のスマートなコスチュームに身を包んだ5人の戦士が揃って前に出る。お色気は控え、女子中学生のように健康的なイメージだ。頭には自転車用のヘルメットを各色に塗装したものをかぶっている。
「小さな胸に、大きな正義の炎! Aカップは聖なる輝き! 燃えろ、貧乳魂! ヒンニューレッド!」
レッドが胸を恥ずかしそうに隠すようなポーズで、しかし勇ましいポーズを決めた。
「慎ましき胸に、輝く失意の黄色い太陽! え……Aカップは闘志の光! 輝け、我が羞恥心! ヒンニューイエロー!」
イエローが泣きながら、ヤケクソ気味のポーズを決めた。
「緑の大地に聖母の微笑み♡ Cカップはメンバー最大ですけど、驕ることなくお淑やかなの◇ やる時はやります♡ ヒンニューグリーン!」
グリーンがお淑やかなポーズでニコニコの微笑みを決めた。
「……、………。………………! …………!」
誰にも聞き取れなかったが、ブルーがポーズだけは元気に決めた。
「最年少だからって舐めるなよ! 体はちっちゃくても闘志は最大! Aカップはもう発育止まっちゃってる! 見るな! ボクがヒンニューピンクだ!」
ピンクが小さな体で豪快なポーズを決めた。
そして5人が声を揃える。
「「「「「貧乳ゥ〜……戦隊っ」」」」」
ここでタメを作り、次の台詞をぶっ放す。
「「「「「おっぱい、ナインジャ〜〜〜っ!」」」」」
自信ありげに叫んではいけない。あくまで泣きわめくように、視聴者の同情を誘うように言うのがミソである。そして、
「「「「「ぜーーーっと!」」」」」
何々だぜーっと! みたいなかっこいい言い方ではない。ゲロを吐く時のように「ぜえええぇっ!」と当初は言っていたが、あまりにみっともないということで変更になり、今ではヤケクソに叫ぶような言い方をしている
「終わったか?」
怪人が寝転んで、鼻をほじりながら聞いた。
「しかし……、やる気になんねーなぁ……」
「行くよっ! みんな!」
レッドが号令をかける。
「あのふざけた怪人をギッタギタにしてやろう!」