表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

お前に勇気があるのなら、俺の肩の上にある木片を飛ばしてみろ!(ゲームボーイウォーズアドバンス1+2の思い出)

作者: 神保康弘

 ゲームボーイアドバンスのソフトで、「ゲームボーイウォーズアドバンス1+2」というゲームがある。


 いわゆる子供向けの戦争シミュレーションゲームで戦車や航空機などを平面のマップに配置して、ターン制で交互に進軍させて敵軍全滅を狙うか敵本拠地を占領などさせてマップクリアをするゲームである。


 子供向けではあるが、やってみると結構奥が深く、ハードキャンペーンモードなんかは何度もやり直しするか攻略サイトを参考にしないと難しかった。


 この作品の続編で「ファミコンウォーズDS」というゲームがニンテンドーDSで発売されているので、そっちを先にプレイした方がいいかもしれない。プレミアがついてるかもしれないがどちらも名作です。



 普通の30くらいのシナリオをクリアするのがキャンペーンモードで、ハードキャンペーンモードをする場合は一定の条件をクリアすれば、電源入れてからカーソルをキャンペーンモードに合わせてセレクトボタンを押すとHARDの文字がせりあがってくる。それからスタートだ。



 このゲームをちょっと飽きがくるくらい何度かクリアした私だが、1マップだけおや? これは? 何か引っ掛かるぞ? と感じたマップがあった。



 それはハードキャンペーンモード中盤の方まで進めるとプレイ出来る「ダーティウォー」というシナリオで、マップ上から敵戦車部隊が大量にマップ中やや上の自軍本拠地に襲いかかるので、マップ下にある爆撃機部隊を大急ぎで合流させて敵部隊を撃破せよ、というマップだ。


 自軍本拠地は敵歩兵部隊に「占領」されると敗け。自軍本拠地には少数の戦車や自走砲しかなく、少ない資金をやりくりして歩兵や戦車を生産して自軍本拠地を守り、爆撃機を北上させて敵部隊を殲滅させよう、ということだ。


 自軍の使うキャラはヤマモトという名前のおじいさんで、歩兵と戦闘ヘリに攻撃力上方修正がついている玄人好みのキャラ。


 敵軍はスネークという一目みればわかるんだがイヤミタイプなキャラで弱点が無い代わりに長所も無い。


 このゲームは自軍敵軍がダメージを与えたり喰らったりするとブレイクゲージというのが溜まり、ショーグンブレイク、スペシャルブレイクという必殺技みたいなスキルが使える。敵のスネークはこのブレイクで全部隊が一マス多く進軍出来る。スペシャルブレイクではニマス。




 このマップはミサイル基地というマスがあって、自軍でも敵軍でも歩兵が辿り着けば相手部隊の5、6部隊の戦力を三割減少させるミサイルを撃つことが出来る。


 私は毎回敵歩兵にこれを撃たれるんだが何度かやっている内にこれを撃たれない方法とどうしてそうなるのか、やっと考えついた時にあっ! このマップ考えた人かなり性格悪い! と感じた(笑)



 最初のターンで敵重戦車と敵自走砲を二輛攻撃出来るのだが、このマップ一ターン目は重戦車しか撃破してはいけないのだ。調子に乗って自走砲まで攻撃したり撃破したりすると敵がブレイクを発動し敵が一マス多く進軍する。


 そのせいで敵歩兵がミサイル基地に早く到着してせっかく北上させた爆撃機部隊がダメージを喰らってしまうのだ(笑)


 この罠に気付いたとき、「お前に勇気があるのなら、この俺の肩にある木片を飛ばしてみろ!」というアメリカ語を思い出した。

 ビル·トッテンという人の著書に書いてある、敵を罠に嵌めるために挑発する台詞だ。当然この罠にかかったら痛い目に合う。



 このゲームのこのマップ、この罠だけでなく爆撃機を北上させて敵を迎え撃つ普通の攻略、爆撃機を敢えて迂回させてミサイル基地を使いながらマップ全面を攻略するやり方、最後にダメージ受けた爆撃機や戦闘ヘリなどを合流させるとユニットが減るかわりに資金が還元されるシステムがあるのだが、その資金で重戦車や新型戦車を生産して敵部隊を迎撃する戦い方など繰り返しプレイしたくなるいいマップだ。



 もうレトロゲームになってしまっていますが、この作品は飽きずに何年もプレイ出来る名作です。是非やってみて下さい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ