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アンリアルライブフェス!フィナーレ

 つむぎと咲夜はねねことしきがいる観客席へと戻ってきた。


 観客の人数は今まで以上に増えている。

 

 アンリアルライブフェスのフィナーレを迎えようとしていたからだ。



『さてさて、アンリアルライブフェスももうすぐ終わりでーすよー』


『締めはUフォースのあの方たちに来てもらうよー!』


 

 スゥとこころが司会を進行する。



「Uフォース? なにそれぇ?」


「しきちゃん知らないの!?」



 きょとんとした顔をしているしきにつむぎは驚いた。それからしきにUフォースが何なのかを説明する。




 Uフォースとはアンリアルドリーマーでもトップの中のトップの四組。



 アンリアルシンガーソングライターとしてCDを出しアニメの主題歌も歌っている黒薔薇の歌姫。

 神咲レア 登録者300万人



 個人勢ながら初期からUnreallyで活動するバラエティ特化のけもみみ集団。

 もふもふあにまるず 登録者500万人



 アンリアルアイドルとして活動。リアルでは売れっ子新人声優として人気の声優アイドルグループ。

 ティンクル☆スター 登録者800万人



 そしてAIで作られたUnreally元祖のアンリアルドリーマー。

 七色こころ 登録者5000万人



「この四組がアンリアルドリーマーのトップとして君臨しているんだよ! 今日ライブするのはそのティンクルスターと神咲レアちゃんなんだ!」


「へぇ……そ、そうなんだ」



 つむぎの熱い解説に引き気味のしき。

 それをやれやれとみる咲夜。そんなことより次のライブが楽しみで尻尾を丸めてるねねこ。



『でーは行きましょうキラキラ輝く流れ星ティンクルスターのみなさーん』



 スゥが呼び掛ける。

 するとステージの方へと一直線に空から流れ星が振り注がれてきた。その流れ星は光が消え三人の少女が現れた。



「キラッとハッピー! キラハピ☆ 宝城イルミナよ!」


「今宵の時間はボクに捧げて……星屑ミラだよ」


「ふんわりふわふわ~。星屑カペラですぅ……」



 すると観客席は大いに盛り上がった。


 ティンクルスターだ! 

 イルミー! 

 ミラ様ー! 

 カペラちゃ~ん! 


 そう言った歓声が聞こえる。



「あっ……あっ……本物のティンクルスター……」


 

 ここにも一人、言葉を発するのも限界に達している人物がいた。尻尾をハートさせているねねこだ。

 

 ねねこはティンクルスターの大ファンだ。



「おねえちゃん眠いの?」



 ミラが双子の姉であるカペラに問う。



「そうなんですぅ。さっきも別の会場でライブしてきたばかりなのでおふとんですんやりすやすや~したいですぅ」



 眠そうに目を細めるカペラ。Uフォースは三ヶ所の会場全部でライブをすることが決まっておりハードだ。



「そんなのダメよ! せっかくイルミーたちを応援してくれるエトワールのみんなが見てくれてるんだからちゃんとやるわよ!」



 眠そうなカペラにビシッと決めるように渇をいれるイルミナ。



「ふわわっ! そうですぅ! 頑張りましょう妹ちゃん!」


「うん、がんばる……」


 

 ミラとカペラはやる気を出し持ち場についた。

 そしてイルミナがセンターに立つ。



「それじゃーみんな聞いてよね☆ ティンクル☆スターでキラキラ☆スマイル」


 

 そして曲が流れてきた。ティンクルスターの代表曲キラキラ☆スマイルだ。


 みんなをキラキラ輝かせるために来た彼女たちの応援ソングだ。

 

 それぞれダンスを躍りながら自分のパートで歌を歌う。それはまさしく正統派アイドルであり輝いて見えた。



 ◇



『はいーということでティンクルスターのみなさんでーしたー』


 

 ティンクルスターの出番が終わる。

 ティンクルスターは出番が終わるとまた流れ星になって遠くへ飛んでいった。


 観客の盛り上がりは最高潮に。

 ピンク、緑、青のサイウムが振られていた。


 Uフォースの勢いは凄い。今まで見たライブのどのライブよりも盛り上がっている。

 ねねこも幸せそうな顔をして余韻を感じていた。かくいうつむぎもとても胸が熱くなる感覚があった。



『さて、それじゃあ最後におおとりはこの子! 黒薔薇の歌姫、神咲レアちゃん!』


 

 するとステージ上のライトが全て消える。

 そして間が出来て沈黙が起きる。


 放送事故かと思ったそのとき。パッとステージの中心にスポットライトが当てられた。

 

 そこには黒い薔薇をドレスにつけた大人びた少女。神咲レアが現れた。



「こんばんは、神咲レアです。歌います、曲名はDescreation」



 特に変わった自己紹介もなく彼女はすぐにマイクを手に歌う準備をする。

 生配信やバラエティをほとんどしない彼女を見れるのが歌動画とライブだが、ライブでも彼女の口数はあまり多くない。


 そんな彼女の曲がはじまる。

 ゴシックでかっこいい彼女の音楽はとても美しい。そしてなによりマイクから流れ出てくる音量は大きなこの会場全てを響かせる声量だ。


 その圧巻の歌唱力で会場は再び盛り上がった。



「ご静聴ありがとうございました」



 レアのライブが終わる。



「凄いねレアちゃんの歌」


「うん、何度聴いても惚れ惚れする。……やっぱりまだまだ敵わないな……」



 咲夜は悔しそうな雰囲気で言う。

 咲夜はレアの曲が好きだ、だが同時に咲夜もシンガーソングライターとして活動している。

 

 故に比較してしまうのだろう彼女との圧倒的な差を。


 咲夜ちゃんの曲だってわたしは大好きだよとつむぎはいいたかったがレアの歌を実際に聞いてしまうとそれは今言うべきじゃないとつむぎは思い、胸の中にしまう。



 こうしてアンリアルライブフェスは三日間の全てが終了し無事大成功を遂げた。


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