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それぞれが思いを乗せて

 それからつむぎは連日、一人でクリエイトファクトリーへと通うようになった。


 いろいろな衣装の参考資料を集め、自分の作りたい衣装を分析しデザインを描いていく。

 試しに描いたデザインはホログラムで立体化してどんな感じか見るのに最適だった。そう言った試行錯誤で衣装を作る。



 これは自分だけではなく誰かに着てもらうもの。その人が喜んでくれるような素敵なデザインを作りたい。


 つむぎはそう願い一生懸命衣装を作っていった。



 その数日後。



◆【告知】Uフェスでデザインした衣装を販売するよ! │麗白つむぎ



「はい、こんにちは! アンリアルドリーマーの麗白つむぎです!」


 つむぎは自分の家で動画を撮影していた。


 

「実はね今度のアンリアルライブフェスわたしも出ることにしたんだ!」



 画面にはどどんと参加決定!という文字が出る。



「参加は一日目の出展、販売ブース。販売する商品はわたしがデザインした衣装だよ! 試しに一つ試着して紹介してみるね!」



 そしてつむぎは一瞬で衣装を着替える。

 それはピンクと紫で統一された衣装だった。



「どうかな? えへへ、実はわたし小さい頃デザイナーになるのが夢だったの。それでUnreallyだったら簡単に衣装のデザインができるからやってみようと思ったらついはまっちゃって。何着も作っちゃったんだ」



 つむぎはこの数日間の出来事を語る。

 もともとイラストを描くのは好きだった。

 そもそもデザイナーになりたくてイラストを描きはじめたのだ。その小さい頃のワクワクをUnreallyで取り戻し楽しかった。



「販売ブースの場所は○○地○○だよ。そこにいけばわたしが直接販売してるから是非みんな遊びに来てね!」



 つむぎは手を振り動画撮影は終了した。

 


「ふぅ……これでよし」



 つむぎは一息つく。

 告知動画を投稿した。これで宣伝はばっちり。製作した衣装の確認もしてすべての確認が終わる。



 あとは当日、ブースで直接、衣装を売るのみ。


 そういえば咲夜の方はどうなのだろう。

 最近はUフェスの準備が忙しくてみんなと連絡もまともにとっていなかった。


 つむぎはフレンドの画面からログインしていた咲夜を選びビデオ通話を開始する。



「もしもし、咲夜ちゃん?」


「どうしたのつむぎ?」


「Uフェスの準備が一通り終わってね。咲夜ちゃんの方はどうかなって思ってさ」


「こっちも私の方は作曲が終わってUDreamスタジオでライブの事前練習してるよ」


「そっかお疲れさま!」


 

 つむぎは笑顔で返す。



「いよいよUフェスなんだね。配信とはまた違ったドキドキと緊張があるね」


「そうだね……私は生ライブを大勢の前でやるからちゃんとやれるか不安だな」



 咲夜は基本動画のためのレコーディングと人気のない場所での路上ライブが主だった。



「がんばって咲夜ちゃん! わたしサイリウムいっぱい買って応援するから! でも咲夜ちゃんのイメージカラーは黒だからどうすればいいんだろう? 黒のサイリウムってあるのかな?」


「……ふふっ」



 咲夜はそんなつむぎをみてくすりと笑った。



「あっ! なんで笑うの!?」



 ぷくーと顔を膨らませるつむぎ。



「ごめんごめん、でもありがとうおかげで少し緊張が和らいだよ。つむぎのためにもライブ成功させるよ」


 

 咲夜は優しく微笑んでつむぎを見つめた。



「うん、お互い頑張ろうね!」


 

 二人は自身らのUフェスの成功を祈り通話を終了した。


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