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夢のテーマパーク後編

「マジカルコースター面白かったねぇ!」


「うん、つむぎが楽しそうならそれでいいよ……」



 テンションが高いままのつむぎに対しさきほどの羞恥心が若干残るひなた。



「ひなたちゃん絶叫系苦手だっけ?」


「いや、むしろ得意だけど……」


「わたし、意外と絶叫系Unreallyだったらいけるかも♪」


 

 テンションのあまりつい調子に乗ったつむぎがるんるん気分で言う。



「言ったな! じゃああたしが絶叫系じゃんじゃん連れてってあげる!」



 にやりと笑ったひなたは悪巧みを思い浮かべる感じに言う。

 そのあとあ…とつむぎは思う。調子に乗りすぎた。


 そして次から次へとひなたはつむぎを絶叫祭りへと連れて行く……。


 超高速回転で回る螺旋状のジェットコースター!



「きゃあぁぁぁ」



 超高速回転で回る空中ブランコ!



「あばばばばばば」



 超高速回転で回るコーヒーカップ!



「目が回るううう」





「さぁ次はどこへ……」


「待ってひなたちゃん……わたしが悪かったから……一回休憩にして……」


 息を上げながら言うつむぎ。

 あまりの絶叫系に叫び続け体力が持たない。


 するとひなたは微笑む。



「まあ、これくらいにしとくよ。つむぎの悲鳴もたくさん聞けたしね! とりあえずベンチ座って待ってて~」



 ひなたの言う通りに近くにあったベンチに座り、ひなたの帰りを待つ。


 肩を下ろし疲れた体を休める。

 こうやって騒ぎながら絶叫系に乗るのはあまりリアルではしない。

 

 そもそも久しぶりの遊園地だったため新鮮な感じがした。


 もふあにのウルがよく言うアンリアルじゃなかったら死んでたぞ! みたいにリアルだったら事故っててもおかしくないほどの迫力であった。



「お待たせーつむぎ。はい、これ」


「これは……ソフトクリーム?」


 帰ってきたひなたの手には二つのソフトクリームがあった。


 そのソフトクリームは普通のソフトクリームとは違い虹色にグラデーションされていた。


 ひなたからソフトクリームをもらい、ひなたもベンチに座る。


「ワンダーパーク特製レインボーソフトクリーム。とりあえず一口食べて見て!」


「うん。はむ……これはバナナ味! おいしい!」


 見た目とは裏腹にバナナの味がした。もう一口。すると異変に気づく。


「あれ!? 今度はメロンの味がするっ!?」


 また一口また一口と食べていく。一口食べるごとに味が変わる。

 バナナ、メロン、バニラ、イチゴ、抹茶いろんな味がする。



「すごいでしょ。アンリアルだからこそできる不思議な味」


「うん! どの味も凄い美味しくて食べてて飽きないよ!」


 そう言ってつむぎはぺろりとレインボーソフトクリームを平らげた。


「じゃ休憩も済んだし、次のアトラクション行きますか」


 ひなたも食べ終えたあとベンチから立ち上がり次のアトラクションに向かう。



 その後はオーロラが見れたりする空飛ぶメリーゴーランドに乗ったり、目玉のモンスターを倒すシューティングゲームをした。

 

 動物とふれあえるコーナーでは動物に癒された。



 そして気が付けば夕方に。

 アトラクションも堪能したためつむぎたちはワンダーパークをあとにし最初にいた噴水の広場にやってくる。



「テーマパークだけでもこんなに楽しいなんてUnreallyってとっても楽しい場所だねひなたちゃん!」


「そうだねぇ」


「今度はなにしようか!」


「ごめんつむぎ、このあとちょっと用事があってここまでなんだ」



 時計を見ていたひなたが言う。時計は18時近くをさそうとしていた。



「そっかじゃあまた今度ね」


「うん、あたしUnreallyにはあんまり来ないけれどまた遊べるときは一緒に遊ぼうよ」



 そう言ってひなたはつむぎから距離を置き手を振った。



「よいアンリアルライフを~」



 ひなたはそう言い残して姿を消した。

 つむぎはそれを手を小さく振り見守っていた。


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