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異世界転移しちゃいました!?

「んん、ここがアンリミテッドファンタジア……?」



 転移の光で眩しかった視界が見えるようになり、はじめて来た場所につむぎはまわりを見渡す。

 

 そこは祠なのか。祭壇のような場所であった。

 つむぎたちがいる地面には青く光る魔法陣が描かれている。


 目の前には魔法使いらしい老人が一人いた。



「おお、成功じゃ! ようこそいらっしゃいました異世界からの勇者様!」



「勇者!? わたしが!?」



 つむぎに向かって老人が言った、いきなりの発言につむぎは驚く。


 

「はい、あなたは異世界より私が召喚した勇者です。その力で世界を脅かす魔物たちを倒してください」


「わたしが異世界に召喚……もしかしてこれが噂の異世界転移!?」


「あってるけど半分違うよ。ここはUnreallyのVRゲーム、アンリミテッドファンタジア。異世界転移によって召喚されたのがわたしたちプレイヤーっていう設定なんだ」



 つむぎの誤解を解くために咲夜は説明をする。

 さすがにほんとうに異世界転移したわけではないらしい。ちょっとがっかりなような安心したような気持ちになる。



 すると画面に初期の時点での職業を選択しますと表示された。

 

 職業は戦士、魔法使い、僧侶、弓使いなど色々ある。職業によって使える魔法、ステータス、スキルが変わるようだ。


 つむぎはどうせならファンタジーらしく魔法が使いたいと思い魔法使いを選択した。


 職業を選択した後、ストーリーと思わしき老人との会話が進む。


「まずは北に向かって行ってくださいませ。そこに王都グランゼシアがあります。ではわたしはこれで失礼します。良い冒険を……!」


 そう言い残し老人はその場を立ち去った。



 ◇


 祠を出たつむぎたち。

 外は草原で目で見える遠い場所に街らしきものが見える。



「じゃあ北へ向かって進もうか。……っとその前につむぎ、メニューを開いてみて」



 つむぎは、咲夜の言われるがままにメニューを開く。

 するとステータスと所持金が表示される。 


 名前:麗白つむぎ

 職業:魔法使い レベル1

 取得魔法、スキル:メラメラファイアー

 所持金:1000G


 アイテム

 普通の杖

 ポーション×10


 以上の項目が追加されている。

 UnreallyだがUnreallyとは別のシステム、これがUnreally内にあるVRゲームのシステムなのか。


「Unreally内にあるVRゲームはプラネットとかとちがってそれぞれの世界観や設定があるから普通に過ごしてるプラネットとは別のシステムが使われてるんだ。だからUnreallyにはない制限があったりしてなんでもありってわけではなかったりするよ」


「そうなんだね」


 咲夜の説明につむぎはうなずく。


「まぁとりあえず、街につくまではここらへんの魔物と戦ったり素材を集めてゲームになれるといいよ」


 そう言って咲夜はハンドガンを取り出した。

 それはファンタジーというにはサイバーチックで世界観とは違った雰囲気がある。

 


「それもアンリミテッドファンタジアの武器なの?」


「ううん違うよ。これは別のゲームで手にいれた武器、本来存在しない武器だよ」


「そんなの使って大丈夫なの!?」



 つむぎは驚く。違反行為にならないのか。

 だが咲夜は安心してと言う。



「アンリミテッドファンタジアはVRゲームの中でもなんでもありな設定。異世界転移って設定を利用してプレイヤーは結構自由なプレイスタイルで戦うことができるよ。Unreally内のすべてのアイテムがこっちでも使えるんだ。逆にこっちで覚えた技をいつもいるワールドでも使えたりするよ」


「そっか、つまり異世界チート的な感じなんだ」


「まぁそんなところ。つむぎにもいいアイテムがあるでしょ? 特別なやつ」


「いいアイテム……あっ!?」


 つむぎはふと思い出す。

 そこでアイテム欄からUnreally共通のアイテムを使うを選択し。取り出す。



「いでよ! マテリアライズペン!!」



 つむぎは一つのペンを召喚する。


 描いたアイテムを具現化させアイテムにする万能なペン。マテリアライズペンだ。

 つむぎは天高くマテリアライズペンを掲げる。


 そしてつむぎはせっかくならと、あるアイテムをペンで描き始める。

 大好きなアニメを思い浮かべてもしかしたらと思い描いていく。



「できた!」



 つむぎは紙を見せた。

 それはオブジェクトとなりつむぎの手に渡る。


「マジカルルビーの武器、マジカルステッキ!」


 嬉しそうにつむぎは叫ぶ。


 魔法少女キララマジカルの主人公の使う武器。マジカルステッキだ。先端にはハートになっているかわいらしい魔法少女の杖。

          


「これで魔法少女になれるよ!」



 つむぎは嬉しそうに杖を抱き締めて言う。

 そして意を決して、杖を右手で持ち前に向ける。


 今ならいける。


   

「ふふっ、いっけー! マジカルレッドスプラッシュ!!」



 そして杖は光だし光のビームを発射──



「ゲコッ」


 

 せず、蛙のような鳴き声だけがした。



「あれぇ? おかしいなどうして?」



 きっとキララルビーのマジカルレッドスプラッシュが発動すると思ったのになにも起こらない。



「つむぎ、そのアイテム鑑定してみて」


「うん?」



 咲夜が言う通りアイテムの詳細を見てみる。



 マジカルステッキの表記は名前は普通の杖で性能も普通の杖と同じだった。



「なんで……? なんでもありなんじゃ?」


「オリジナルの技や武器って一から作る場合いろいろお金やアイテムが必要なんだよ。アイテムに能力を入れるならその情報を入れないとね。まぁ自由だけどそこまで簡単じゃないってこと」


「そっかぁ残念……でもいいや! せっかくだからわたしこの武器使うよ!」



 マジカルステッキを強く握ったつむぎは宣言する。マテリアライズペンの性質上この杖は一日も保たず消滅するだろう。

 

 それでもせっかく魔法使いでマジカルステッキを手に取ったのだ。思う存分使いたい。


 まだ見ぬ大地と冒険を胸に冒険者つむぎの旅が始まった……!


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