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オフ会しちゃおっか!

 ねねことの一件から数日後。

 チャンネル登録者がいつもより伸びている。


 これもきっとコラボしたおかげだろうか。

 コラボすることにより、新しい視聴者が来る機会が増え結果的に登録者数も伸びる。

 これはUドリーマーならよくあることだった。

 

 この調子でいけばいいなと、つむぎは微笑みながらアカウントをチェックした後、これからの事を考えていた。



「水曜日どうしようかなぁ」


「水曜日なにかあるの?」



 つむぎの言葉に一緒にいた咲夜が反応する。

 今はつむぎの家にふたりでいた。建てたばかりの家で見た目こそおしゃれだがまだ内装は最低限の家具しかない。


 これからユノを貯めて家具を揃えていけたらいいなと思う。



「今週の水曜日はわたしの住んでるところの祝日で、学校が休みなんだぁ。だから久しぶりにリアルでどこか出掛けようかなぁって思って」



 最近はUnreallyにこもってばかりで、現実で出掛ける機会が少なくなっていた。


 少しは現実の方でもお出掛けをしたい。 


 すると咲夜は目を見開いていた。



「私の場所も祝日なんだけど……もしかして卯京に住んでる?」


「そうだけど、咲夜ちゃんも卯京出身なの!?」


「まぁ……ね」


「そっかぁ、そんな偶然もあるんだねぇ」



 つむぎはそう言ってテーブルにあるオレンジジュースを飲む。



 卯京とは卯京都という都道府県のことだ。つむぎは卯京都の姫乃市に住んでいる。

 

 しかし、まさか咲夜が同じ卯京都出身だとは思いもよらなかった。卯京都は都会ということもあり、人口は多いが。


 同じ都内なら会おうと思えば会える距離だ。

 

 そこでつむぎはあることを思い付く。



「ねぇ咲夜ちゃん。よかったらさ今度の祝日、リアルの方で会ってみない?」


「リアルの方で?」


「うん。せっかく同じ都内なんだし一緒に遊んでみたいなぁって思って」


「…………」



 咲夜は黙り込む。

 なにかを考えてるようで難しそうな顔をしていた。



「別にリアルで会う必要なくない? Unreallyならほとんどリアルと変わらないし、オフ会みたいなことする必要ないと思うな」



 咲夜はあまり乗り気ではなかった。

 まぁ普通ネットであった人と会うのには抵抗があるだろう。ましてや会って数ヵ月の相手と。

 

 だけど…



「でも、わたしは咲夜ちゃんのこともっと知りたいな。リアルでの咲夜ちゃんとも仲良くしてみたい。そんな風に思っちゃだめかな?」



 これは本心だった。リアルでも咲夜と友達になれればとつむぎは思っていた。


 咲夜はまた難しそうな顔をし、考え込む。

 しばらくしたあとはぁっと諦めたような顔をして口を開けた。



「しょうがないな……。つむぎがそこまで言うなら……リアルで会おう」


「ほんと!? じゃあ待ち合わせの場所決めよう!」



 つむぎは目を輝かせて、リアルで会う予定を決めていくことにした。


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