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白熱のジムリーダー戦

「あー、新しい街だぁ」


 しばらく探索した後つむぎは新しい街を見つけた。すぐさま中へと入る。

 

 その街は主人公がいた町とはちがい、設備が豊かで都会らしい雰囲気が漂っていた。



「この街にはジムがあるのかな? とりあえずぷちモンセンターに行って回復しなくちゃ」



 まず街に来たつむぎは、傷ついたぷちモンたちを治療するぷちモンセンターに行くことにした。

 

 探すのはそこまで難しくなく、しばらく歩いた後見つけることができた。


 ぷちモンセンターで治療を行った後、つむぎは街を探索することにした。


 街には大きなデパートのようなものがあった中にはいろいろなアイテムが売っており、ぷちモンのためのアイテムだけでなく、主人公が身に付ける衣類なども販売されていた。

 

 いろいろなアイテムや衣装を見て楽しむつむぎ。


 

「ふふふ、新しい要素が多くて楽しいなぁ」



 つむぎはにこにこと笑う。

 やっぱりぷちモンを買ってよかった。


 

 ◇



 しばらくして



「ついに来たよジムリーダー戦……!」



 ジムリーダーがいるぷちモンジムにやってきたつむぎは、様々なトレーナーと戦いながら一番奥まで進んでいた。


 このジムは岩属性のジムでシーニャをメインに育成していたつむぎには有利で、すいすいとトレーナーたちを倒していくことが出来た。


 一番奥のところにいたジムリーダーは女性だった。


 そしてジムリーダー戦がはじまる。

 ジムリーダーは一体のぷちモンだけ所有していた。


「いっけ~シーニャ!」


 つむぎはシーニャを出した。

 属性は抜群のはずだからきっと大丈夫だろう。


 ジムリーダーがぷちモンを出す。

 名前はロッキーという猿っぽい感じのぷちモンだった。


「レベル…15!? 大丈夫かな……」


 一体だけの代わりにレベルは他のジムトレーナーのぷちモンより遥かに上だった。

 

 シーニャが今レベル10だ。


「ええいシーニャ! アクアパンチを食らわせてあげて!」


 レベル差が何事か属性相性でなんとかなるとアクアパンチをロッキーに与える。


 しかしロッキーには思ったよりダメージが入らなかった。


 効果は抜群であるがやはりレベル差が大きい。


 そしてロッキーの攻撃が開始される。

 ロッキーは石を投げるストーンスローという技を出してきた。


 そのダメージは結構強く、シーニャが与えたダメージと同じくらいの体力が削られる。


 これは互角の勝負が繰り広げられそうだ。

 



 その後シーニャはアクアパンチを連発しロッキーもストーンスローを中心に攻撃をしてきた。


 そして互いのHPが一割を切る。


「ぐぬぬ……接戦だね」


 正直勝つなら回復アイテムを使ってもいいのだが、相手はアイテムを使ってきていない。

 ならこっちも使わないのが礼儀だろうと使わずにいた。 


 次のターン最初に攻撃した方が勝つ素早さではシーニャのが上だった。


 いけるか……つむぎはアクアパンチを選択する。


 しかし攻撃を先に与えたのはシーニャではなかった。


 ロッキーのストーンスロー!

 シーニャは倒れた。


「シーニャぁ!」


 鳴き声と共に倒れカプセルボールの中に戻るシーニャ。

 いい勝負だった、1対1の戦いなら負けていただろう。


 しかしこれはそういう勝負ではない。

 


「わたしにはもう一匹、とっておきのぷちモンがいるよ! いっけーライルー!」



 つむぎはカプセルボールの中からライルーを出した。



「ライルーやっちゃって! ライジングスマッシュ~」




 ◇


 ゲーム実況を投稿して、数日経った後の学校での朝での出来事。


 今日は帰ったらUnreallyでぷちモン実況の続きをしようと考えてた矢先。



「おはようつむ」


「あ、おはようことねちゃん!」



 背中にギターを背負ったことねが挨拶をしてくる。


 ことねは軽音部に所属している。

 朝、練習でもしていたのだろうか。



「つむ、新しい動画見たよ。ぷちモン最新作やったんだね」


「うん! ゲーム機は借りものなんだけど、ソフトは自分で買ったんだ! いろいろ進化しててすごい楽しいよ!」


「それは動画見ててよくわかるよ。つむの楽しそうにしてる表情、こっちも見てて楽しくなったし。なにより……」



 ことねは優しそうに微笑む。



「こととの出会いを忘れないでいてくれて嬉しかったな」


「あはは、あれことねちゃんのことってバレてたか」


「うん、ことにとってもつむは大事な親友だから覚えているよ」


「そっかぁ」



 嬉しいなと思う。自分は恵まれている。

 引っ込み思案な性格でもこうやって接してくれる大切な親友がいる。


 これからは自分の力で誰かを笑顔にしたい。

 そんなアンリアルドリーマーになりたいなと、つむぎは心の中で思う。



「今度、一緒に通信プレイしようね!」


「ふふっ、そだね」



 二人は笑いながら言った。


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