表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/156

目指せ!ぷちモンマスター!

 後日。


「どうもこんにちは! アンリアルドリーマーの麗白つむぎです」


 つむぎはある場所で、ゲーム実況のために撮影をしていた。


 そこはUDreamスタジオ。

 Uドリーマーが撮影や配信をやるのによく使用されるスタジオだ。

 Uドリーマーは誰でも使用することができる。

 つむぎは自己紹介のときもこのスタジオを使用していた。


 スタジオ内では動画でみたことのあるUドリーマーもいたりして胸が高鳴った。



「今日はわたし、ゲーム実況をしようと思うんだ。 今回プレイするゲームはこれだよ!」



 そう言ってつむぎの後ろの背景がゲーム画面に切り替わり、つむぎは右下にちょこんと移動した。


 つむぎの視点からはつむぎだけに見えるモニターがあり、そこで撮影した映像がどうなっているかの確認をしている。

 


 つむぎの目の前には、大画面のテレビとカメラがあった。


 カメラはつむぎを映すように追従している。

 

 Unreallyの動画編集や撮影はAIにより最適化されており、より見ごたえのある理想的な編集や撮影が出来る。


 つまり撮影ボタンさえ押せば後は自動でAIで撮影、編集をしてくれて、誰でも動画が投稿できるのだ。


 そう言ったことも合間って、Uドリーマーになる人は多いのかもしれない。


 そしてゲーム画面は一つのタイトルを表示する。


「Unitchのぷちっとモンスターバニラ/ショコラをプレイしていくよ。 わたしが買ったのはバニラ。えへへ、白いわたしには似合うかな?」


 微笑むつむぎ。


 今は孤独な時間だが、この後動画を見てくれている人がなにかしら反応してくれるといいなと思う。


 ぷちっとモンスター 

 略してぷちモンシリーズは

 世界的にも人気の国民的ゲームだ。

 

 いろんなかっこかわいいぷちっとしたモンスターたちを、カプセルに入れて一緒に冒険する育成RPGで女子からも人気がある。

 

 そうしてつむぎはゲームスタートを押し

 チュートリアルのキャラクリエイトを始める。


「えっと、名前はつむぎで白髪の女の子にしよう!」

 

 キャラクリエイトの部分は恐らく、ほとんどカットか倍速されるがとことん拘ろうとしかれこれ30分近く掛かった。


 キャラクリエイトが終わり、本格的にゲームが始まる。


 まず田舎っぽい小さな町の映像が出される。

 そして等身大の人間やぷちモンたちが生き生きと動いている。


「へぇ、最新作のぷちモンってこんなにグラフィック進化してるんだねぇ。わたし3US版で止まってるから凄く感じるよ!」


 3US版はUnitch版の前作にあたるぷちモンシリーズだ。


 そこからの進化は実況などで知ってはいたが実際にやると迫力が違う。


 そこからは恒例の研究所に行ってぷちモンを貰うイベントが進行される。


 研究所に行ったつむぎは博士に会い、三つのカプセルボールからぷちモンを一つ選ぶように言われる。


 水属性のねこぷちモン  シーニャ

 草属性のうしぷちモン  リーモゥ

 火属性のパンダぷちモン パンメラ


 この三つから選ぶことになった。


「あー、どれもかわいいなぁどれにしよう」


 つむぎはぷちモンたちの鳴き声を聞きつつ

 どれを選ぼうか迷っている。


「よーし、じゃあシーニャちゃん! 一緒に冒険しよう!」


 決心したつむぎはシーニャを選ぶことにした。


 シーニャとぷちモン図鑑を貰い冒険が始まった。


「とりあえず町の人たちに話聞いてから先にすすもー」


 そう言ってつむぎは手当たり次第町の人たちに話しかける。


「科学の力はそそるぜェ」

「あ、科学の力さんだ」


 最初の町のシリーズ恒例の台詞を喋る人に出会った。

 科学の力のすごさを毎回教えてくれる人だ。

 

「近い未来、VRで見たことないぷちモンに会えて触れあえる日が来るかもしれない。それくらい今の科学は進歩しているんだ」

「へぇ、確かにUnreallyがあるからそう遠くはないのかな?」


 不可能な話ではないだろう。

 現にUnreallyはVRの一種だ。

 いつかぷちモンのVRが出たりしてもおかしくはないだろう。


 一通り町の人と話した後、町の外へと出た。

 

 町の外へ出た後つむぎはその光景に、目を輝かせた。


「わぁ! 今作はぷちモンが草むらからじゃなくて実際に現れるんだね!」


 まわりにはいろんなぷちモンがたくさん表示されていた。


 触れると戦闘になる。

 戦闘画面になったつむぎはシーニャのアクアパンチを出して倒していく。


「よし、順調にレベルアップ! ん? あれはっ!?」


 戦闘を繰り返しレベル上げをしていると、とあるぷちモンを見つけた。

 

 それは黄色い狼のぷちモン



「ライルーだ!」









 それはスマッシュパーティーにもいた

 雷の狼ぷちモン ライルー

 シリーズを代表するぷちモンだ。



「ライルー、やっぱりかわいいよね! よーし……」



 つむぎはライルーの方へ向かい、戦闘画面に切り替わる。

 画面が切り替わった後、つむぎはコントローラーを置く。


「実はね……ぷちモンをやろうと思ったのは友達との大切な思い出があるからなんだ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ