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勉強をしよう

 つむぎと咲夜は喫茶雪月花で勉強をしていた。

 受験生であるつむぎたちはUnreallyに行きながらも勉強をしておきたい、そういう考えがあった。


 課題は基本プリントやノートでの提出のためデジタルのUnreallyではできないのがネックだが。



 つむぎはなにか集中力を高めるために作業に向いている動画を見ることにした。

 そこでひとつのチャンネルを目にする。


 それはほむらすみれというアンリアルドリーマーだった。

 最近話題のアンリアルドリーマーだ。

 つむぎもチャンネル登録をしており最近チェックしている人物の一人だ。


 そしてつむぎは彼女のチャンネルからある一つの動画を視聴することにした。



◆【作業用】美しいピアノメドレー│ほむらすみれ



「こんにちは、わたしはほむらすみれ。この動画は作業用だから何かしながら聞いてね」



 すみれはピンク髪のオレンジの瞳。

 ロリータの衣装を着た少女だった。

 動画は基本ピアノの演奏をメインに投稿している。


 彼女は白い部屋で、ぽつりと存在しているグランドの椅子に座っていた。

 

 それから彼女はなにも言わずただピアノを演奏し始めた。


 彼女のピアノの演奏は美しくて綺麗だ。

 音楽に詳しくないつむぎでも彼女の演奏には聞き惚れてしまう。

 


 だがつむぎはハッとする。

 忘れるところだった。

 つむぎは今勉強している最中なのだ。

 この動画は作業用BGMとして聞くべきだ。



「よーしやるぞー」



 つむぎは意気込みやる気を取り戻した。

 問題書を見て答えを解いていく。

 聞こえてくる音色はとても美しくて聞き惚れてしまうが勉強に集中するのに無駄な雑念をいれずにできてしだいにはかどった。



「たのもー! お茶しに来たよー!」



 すると扉を開けしきがやってきた。



「あっ、咲夜とつむぎじゃん! なにしてるのー?」



 しきは図々しくつむぎの隣に座ってきた。



「勉強だよ。来年受験だからね」


「えっつむぎたちも? ウチも来年大学受験なんだけど?」


「えっしきちゃんって同い年だったの?」



 はじめて知った。

 いろいろな乗り物を運転してたり見た目が少し年上っぽかったり自称お姉さんだったりと勝手に年上だと思っていた。

 まぁ知能的には年上っぽくないのはわかるが。



「うん。でもウチ赤点ばっかで受験どころか卒業できるか分からないんだよー」


「卒業できなかったら笑ってあげるよ」


「いや全然笑えないから!? 人の不幸をなんだと思ってるの!?」



 冗談混じりに言う咲夜にテーブルを叩きながらツッコミをいれるしき。

 実際に卒業できなかったら笑えないのでしきには勉強を頑張ってもらうことにしよう。


 そこでつむぎは考えひらめく。



「そうだ! じゃあ息抜きにこんな企画はどうかな?」



 それは受験生であるつむぎたちには勉強になりなおかつ動画としても楽しい企画だった。


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