扉の向こうに
そんなこんなで2人と話し合いながら教室に向かう。(ちなみに3人ともクラスはバラバラになったんだわー、はぁー、世の中ってホント理不尽ー)
「じゃあ、と言いたいところだけど2人ともクラスの中で浮かないようにね」
「大丈夫よ、カロリーナ!」
「ってレティツィアも言ってるから大丈夫よ〜」
そんなふうに私たちが返すとカロリーナは苦笑しながら教室に入っていった。イケメンじゃん。
教室の扉を開けると同時に私は意気込む。これから花の学生時代が始まる、一生の友達に出会って、大切な恋人も見つけて、それから……そんなことを考えているとポンポンと肩をたたかれた。振り返るとそこには笑顔を浮かべたイケメンがいた。
「ハンカチ、落とさ
ストップ、ストップ、ストォープッ!!なーにありもしないこと書いてるんだ、作者ー!まずクラスのイケメンはクラスの女子に囲まれてるんだからそんな、ハンカチ落としても気づきやしないわ!(ちなみにうちのクラスはジュリオ様とロレンツォ殿下がいるよ☆この人たちは気づいても拾いそうにないよね) ホントあんなにキャーキャー囲まれてよく中心にいるあのお二方は耳壊れないですんでるわね。とか思いながらも、やはり私もあそこに混じりたいなーと思ったりもしなくもなかったり。(だって2人があんなに話し込んでたんだもん!) なので顔を少しチラチラさせてみるけど漫画のように誰かが声をかけてくれることも無く、撃沈。チーン。