誰がいいの?
お兄様は用事があると言うので、私は友人たちのもとへ向かった。
「レティツィア、いいところに!今、チェルーリアと誰がカッコよかったか話してるんだよ!」
と言ったのはカロリーナ・リマリッツ。リマリッツ公爵家の令嬢でツリ目美人。漫才で言うところのツッコミ担当。
「私はモノレ様かな〜」
と言ったのはチェルーリア・ラピノ。ラピノ伯爵家の令嬢でタレ目天使。漫才で言うところのやる人を見守る観客担当。以上2人が私の友達、手ぇ出すなよ。
「モノレ様って言うとコンラトール伯爵家の?」
「そう!レティツィアも思わなかった?」
「〜んぅ〜?(見てないとはいえない空気なので必死に言葉を濁し中)」
「で、レティツィアは誰がタイプなのよ?お兄様って解答はなしよ」
カロリーナ、君は予言者かい?まさにお兄様と答えようと口を開く所だったよ
「じゃあ、いませんわ」
「何よつまんないわねー、ちなみに私はロレンツォ王太子」
「あぁ、私もやっぱりそうかな」
チェルーリア、即意見変更。
「今年の新入生は狙ったように社交界で人気の殿方ばっかりよね」
「ね!もう私はウハウハよ。イケメンでハイスペックな人とのラブロマンス……」
珍しくツッコミのカロリーナがボケにまわった!
これボケだよね?ね?
ツッコミの譲り合いが私とチェルーリアの間で目線を通して行われる。バチバチ
「まぁ、とにかく頑張りましょうね!」
チェルーリアVS私
なお勝敗はカロリーナの発言により闇に捨てられた。