【過去】『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ)
1979年発行。
僕は映画『ネバー・エンディング・ストーリー』の方から先に入りました。
映画版では、原作の前半部のみしか扱われておらず、ラストはなんだかぐだぐだで終わってしまいましたが、まあそれはそれで、あの世界観がわしゃは結構好きだったりします。パート2や3はお話にもなりませぬが……。
ただ、映画では取り上げられなかった後半部分こそが物語の重要なポイントとなってますので、再確認してみるのもよいと思われますよ。
その、より観念的な世界へと続く後半部分も含め、いつか、必ず『完全版』として映画『はてしない物語』が制作されることを心より切望しております。
「時間」がたてば人は勝手に「大人」になるわけではなく、一人の少年が挫折、そして自分勝手さなどを乗り越え、実は僕たちが「成長する」ということはこれほど痛く苦しく長い旅であったんだよ──と、改めて教えてくれる作品。
いつかまた訪れることになるかもしれない「ファンタージェン」。そして、そこはいつか訪れたような気もする不思議な場所。
古今東西、ものに「名前」をつけることというのはファンタジーや童話の世界では極めて大切な行為。
名前をつけることで初めてそのものの「存在」を示したり、また「支配」もできる。日本の童話も含め、いろんな国の物語にこれらが共通してるからまた不思議なもんです。
「はてしない物語」というタイトルは主人公バスチアンが読んでいる本のタイトルと同じ。
岩波書店のハードカバー版は、外観もそれと同じように「赤い絹張りで二匹の蛇がお互いの尻尾を噛みあっている表紙」でできているのがこれまたニクイ。
また「現実世界」と「本の中の世界」の文字が色分けして書かれてあるため、あたかも自分が主人公になったような感覚になれる。
「本離れ」がどんどん進んでいる現代。
「ファンタージェン」を滅亡の危機から救うのは、次はあなたかもしれない。
なんちて。




