【過去】『シンプルプラン』(スコット・スミス)
1993年発行。
に、しても、これほどまでに面白い本に巡り合うのはまれである。
真綿で首を絞められるとはこういうことを言うのかなくらいの息苦しさとサスペンス。
本書は静かな田舎町に大金を積んだ飛行機が誤って墜落するところから始まる。それを見つけた男たちは、金を隠し、ほとぼりがさめたころに山分けしようと非常に「シンプル」なプランを立てるのだが……
宝くじで億を当てた人が殺されたなんてこともあったが、その物凄く低い確率のものに当選しさえしなければそんなことにならなかったはずなのにと逆に心が痛む。
『死霊のはらわた』『スパイダーマン』のサム・ライミ監督がなかなか忠実に映画化していて、こちらもやはり見ごたえあり。
金というものの魔力、そして引き返せなくなった人間の欲の奥底がより見事に描かれた原作は必読の価値ありです。あまり本を読まないという人でも一気に読めちゃうんじゃないかな。たぶん翻訳されたものにしては読みやすい部類。
50ページほど読んだらもう止まりません。
1993年の作品なのに、いまだ「このミステリがすごい!」の最新総括版にもチラホラ顔を出してるのは嬉しい驚きでした。
(※【現在】の私から一言──今、よんでもそう思えるのかな。試してみたい気持ちはありますね。2019年現在でもまだ「このミス」とかに顔出してるんだろーか。あってもおかしくなさそうだけど、どうなんだろ……)
まだ、読んだことのないあなたは幸せです──っていう例のアレですね。




