魔王な私が恋をするわけがないっ!!
「ユザリアッ!!貴様今日で最後だッ 」
私の城に走ってくる男… 私はそれを見て焦りを顔に
出てしまう…
「我が名は勇者 エンジェル サロバイーガーだっ! 」
「え? え? エンジェルってwwww 何それ?www 」
私は不覚にも笑ってしまう…そして勇者は…私に
剣聖ジリフィアをむけた…
「貴様!!我が名を侮辱する気かっ!! 」
「待って!! 待ってちょうだい 」
勇者は一旦剣聖を降ろす
そうすると私は辺りを見回し…誰か側にいないか
確認し始める… そうすると目の前に将軍が居た
「サラマンドラッ 私を助けなさいっ!! 」
「魔王様もう無理でございます… ご覚悟の方を
お願い致します 」
「この私が首切り台に立てってこと…そんなの…
嫌よ… 絶対に嫌っ!! 」
魔王様は哀れもない姿で抵抗する…
「魔王様!!違います!! 魔王様の場合は…
火あぶりでございます… 」
「そんな… なんでこの私がっ…こんな目に合わなく
てはいけないの… 」
そして私は勇者の方に顔を向ける…
「それは貴様がいけないのだろう…アスカレアの
地方の民を燃やし…食物 水 などを奪い…当然 金銭
なども強奪したのだろう… そして歯向かう民が居る
のならば 全民の前で…その民を火あぶりで殺す…
それが貴様のしてきた 罪ではないのか?魔王
ユザリア!!ご覚悟ッ!! 」
「ぜったーいーにっ!! いーやっ!! 」
子供が泣くときの様に騒ぎ立てる魔王…ユザリア
ここまで抵抗して泣き叫ばれると…勇者すらも
困惑してしまう…
「ユザリアっ!!貴様往生際がわるいぞっ!!
いい加減覚悟を決めたらどうだっ 」
「まだ死にたくないのーよー 勇者様っ お慈悲を
くださいまーせー 」
ユザリアは泣きながら勇者の足を掴む…
「ユザリアっ !! 離せっ!!貴様それでも国を
支配していた 魔王なのか? 魔王なら 魔王らしく
死んでゆけっ!! 」
「だーかーらー 死にたくないのーよ 」
ユザリアは勇者の足を離さない…まるで雨に濡れた
子犬のようにブルブルと震えている…
「貴様っ いい加減にしないかっ!! 」
そして勇者は自分の足元を見る…そうすると…
ユザリアが涙目でこちらを見つめている…そして
勇者は不覚にも一瞬可愛いって思ってしまう…
「勇者様ー 死にたくないですっ 」
魔王は涙目で勇者を見つめる…そうすると勇者は
視線に負けたのか…目をそらしてしまう…
そして魔王は思う… この勇者まさか…この私に…
もしかして好意を持っているのかしら だったら
続けるしかないわね…
「お願いっ 勇者様 ///// 」
「貴様…//// そのような目でみるでない 」
予想的中した…やっぱりこの私に好意を持っている
そりゃあそうよね…だってこの私月刊魔界の美魔王
の大会で優勝したんだからね…可愛さは充分あるはず
だったらこのまま勇者をこちらの仲間に入れるしか
ないわね…私は頭の中でクスッと笑ってしまう…
「勇者様///// お願い助けて… /// 」
「助けるだと…何故我が貴様などを助けなくては
いけないのだ? 理由を聞かせて貰おうか? 」
あれ…なんか雰囲気変わった…? もしかして…
私の可愛さが効かなくなってしまったの…?
「理由… そのこの私が助けを求めているからに
決まっているでしょ!! 」
「貴様っ まだ 抵抗しようと言うのか…貴様は
火あぶりでたっぷりと拷問されて…そして血を大量
に流し 死んでいくんだっ!! 痛みと熱さと共に 」
「そんなの嫌よっ !! 」
どうしよう…私も抵抗する既が無くなってしまった
どうしましょう…わからないわ…
「やはり…我が直接魔王を討伐しよう 」
そう言うと勇者は聖剣を首の方に向ける…
「勇者様… お助けください… 」
そして魔王に斬りかかろうとした瞬間…
「なんだと… まさか… うっ… 」
勇者は倒れてしまう…そして気絶してしまった
「勇者様…お助けください…死にたくないです 」
魔王は勇者が倒れている事に気づいていない…
「魔王!! 」
「ん? … あれ 勇者様は? 」
「麻酔の矢が刺さっております… 」
「はぁ… 良かった!!上出来だ 将軍 お主に
ご褒美をくれてやろう… 」
「有難き幸せでございます 」
そして魔王は倒れこんでいる…勇者の前に行き…
勇者の手を踏む…
「お前のせいで…恥をかいてしまったではないか
馬鹿ッ 馬鹿ッ 馬鹿ッ 馬鹿ッ ///// 」
倒れている勇者の足を何度も踏んでいる…魔王
がそこには居た…
「魔王様 早いウチに 斬首致しましょう 」
「まあ待て 将軍よ このまま殺したらもったい
ないではないか 」
「それではこの勇者をどうするのですか? 」
「まあ…地下の牢獄にでも閉じ込めておきなさい 」
そう魔王が言うと将軍は勇者を運び…地下の方に
連れて行く…
「勇者様///// 私がたっぷり可愛がってあげるわ 」