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しるし2(詩集)

詩情のない線上

作者: さゆみ


詩情のない線上に虫の()が跳ねる

だからどうした

そんなこと知ったこっちゃない

それよりこの色を堪能したまえ

銀色の飛沫が船上に舞う


途切れやしない線上が

見えなくなるのは

幸せすぎるのか

不幸なのか

私情のない戦場に光矢が飛ぶ

ほら、聞こえないのか

いつも誰かが泣いているんだ

わかっているのに、ね


何にもなかったように

軌道に乗ってしまうのも

宇宙の法則だと笑うんだ

逃避行する星屑に(まみ)れて

ねえ、聞いてる?

虫の音が尋ねるから

目を閉じよう


詩情のない線上に歓びを抱いて

まだ見えぬ青雲に想いを馳せても

きっと眠ってしまうだろう

目覚めれば虫の音は(しま)われ

美しく悩ませる夢幻の線上にとまどう







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― 新着の感想 ―
[一言] とても綺麗な詩でした。 朝もやの中を歩いているよう。 ほら、聞こえないのか ねえ、聞いてる? この二つの言葉が詩をぴしりとしめているように感じました。
[良い点] まず最初の連が何故銀色の水飛沫が船上に飛ぶかそれは明らかにされていないが、まず面白いと思った。戦場と書けているのだと思うけど。>宇宙の法則だと笑うんだ 逃避行する星屑に塗まみれて これは正…
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