第2章-4 邪魔の呼び声
この章では、主人公がついに「邪魔の呼び声」と対峙します。
それは救済ではなく、さらなる闇への誘い。
果たして彼は抗うのか、それとも自らの意志で堕ちていくのか――。
その日、俺はただの平凡な高校生だった。
退屈な日常を繰り返すだけ……すべてを呑み込むあの光に出会うまでは。
歪んだ笑みが俺の顔に浮かぶ。唇の端から血が滲み出た。
「……お前にできるか? もっとだ……さらにもっと……俺の手で全てを粉砕するほどの力を!!」
その眼はちらつき、薄気味悪く笑っているように光った。
「ハハハ……い、いいだろう。欲しいだけくれてやる……無限の力を……やがてお前自身が呑まれ尽くすその時までな」
冷たい笑みが俺の口元をかすめた。
「礼を言うよ……偽りの眼よ。」
「アアアアアッ!!」
俺は両手で狂ったように眼窩を掻き裂き、呪われたその眼を引きずり出した。
血が滝のように溢れ出し、足元の大地を赤く染める。
『ありえん……! 俺は光だ!! お前の唯一の希望だぞ!! 跪き、俺を崇めろ!!!』
俺は答えなかった。口を大きく開き、歯を食いしばり、その眼を引き裂いて粉々にした。
血飛沫が飛び散り、耳障りな咀嚼音と混じり合い、石畳におぞましい血の海を広げていく。
俺はシステムボードを開いた。そこに浮かんだのは、新たなスキルの名――「血の市場」。
「……どう使えばいい?」
血が顔を伝い落ち、最後に残っていた清らかな思考すら洗い流していった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
「邪魔の呼び声」は主人公に何をもたらすのか……。
次の章で、その答えが明らかになります。




