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第2章-3 闇の中の光

この章では、主人公が絶望の中で「闇の中の光」と出会う場面が描かれます。

光は救いか、それともさらなる奈落への誘いか……。

物語の転換点を、ぜひ見届けてください。


息が途切れ、怪物たちの咆哮に混じって──不意に囁きが響いた。

それは救いの言葉ではなく、むしろ私をさらに深淵へと引きずり込む判決のようだった。


「―――ケンッ!!!」


白にわずかな黒を纏った光が私の周囲を飛び回り、周りの怪物たちを弾き飛ばしていく。


その主の顔を見る前に、私は意識を失った。

覚えているのは、血のように赤い髪と、薔薇のように赤い瞳だけ。


意識が薄れ、そして目を覚ましたとき──すべてが変わっていた。


左の眼窩の奥で、闇と光がねじれ絡まり、まるで怪物が眠っているかのように蠢いていた。


「アアアアアッ!!」


「お前は……誰だ?! なぜ俺の眼の中にいる!?」


私は絶叫し、体内に潜むその忌まわしい存在を罵った。


『落ち着け……私が誰かなど知る必要はない。ただ私の声に従えばいい……お前の欲するすべて――金も、名誉も、力も……すべてを与えてやろう』


闇のうねりの中、その眼は甘美で、しかしおぞましい誘惑を囁き続けた。


『金……名誉……力……すべてはお前のものだ』


絶望の中、私は嗤った。拒むにはあまりに甘美で、抗うにはあまりに危険すぎる。


『そうだ……そうだ……私の声に従え……金も……名誉も……力も……すべて……お前のものだ!!』


「……だが俺は、お前から別のものを欲している。」


声は掠れ、飢えた獣のように響いた。


『……何を、望む?』


私はニヤリと口角を歪めた。その笑いは、鉄が石を擦るような不快な音を立てていた。

最後までお読みいただきありがとうございます。

主人公の眼に宿る「闇と光」の存在は、今後どのような運命をもたらすのか……。

次の展開を楽しみにしていただければ幸いです。


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