第2話-2 絶望への対峙
ご閲覧ありがとうございます!
この章では、主人公が初めて魔獣と対峙します。
血と絶望に染まる一幕――どうぞお楽しみください。
魔獣が一瞬だけ気を逸らした隙に、
私は残っていたわずかな力を両足に込めた。
よろめきながらも、必死に駆け出す。
酔っ払いのようにふらつきながらも――止まることは許されない。
一瞬の遅れが……そのまま死を意味するのだから。
「ドンッ!!」
何かに足を取られ、体が大きく傾き、石床に叩きつけられる。
視界を取り戻そうとしたとき、目の前にあったのは……
乾ききった、人間の頭蓋骨だった。
周囲を見回せば、そこには無数の白骨。
ここはまるで――食い尽くされた者たちの墓場だ。
「ズシン…ズシン…」
地響きのような足音が迫る。魔獣の群れが、もう目の前まで来ていた。
鋭利な鉤爪が振り下ろされる。
「キィィン!!」
耳をつんざく金属音が、暗い地下牢に響き渡る。
私は反射的に、白骨の山に転がっていた錆びた剣を掴み取っていた。
震える腕で、それでも何とか一撃を受け止める。
荒い息が喉を焼く。
それでも――その瞬間、命はかろうじて繋がった。
だが次の瞬間。
魔獣が力任せに腕を振り払い、私の剣は吹き飛ばされた。
「ズバァッ!!!」
鋭い痛みが体を貫き、血飛沫が舞う。
魔獣は滴る血を爪で舐め取り、恍惚とした表情を浮かべる。
その目は輝き、明らかにこう告げていた――
「獲物だ」「晩餐だ」と。
再び、鋭い爪が振り上げられる。
「……私は……ここで死ぬのか……!?」
目を固く閉じる。
震える手は、何もできずにただ空を掻く。
「これは……終わりなのか……
それとも――始まりなのか……」
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!
初めての戦闘は、まさに絶望そのものでした。
次回、彼に救いは訪れるのか――?
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