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無気力系召喚者、覚醒する  作者: 火川蓮
三章

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chapter26 討伐報酬

再び、解体場へやってきた。


「討伐した魔物を出してください」


促され、オレはアイテムボックスから魔物を取り出していく。


「あ、そうだ。ゴブリン五匹は、すでに解体済みです」


そう言って、五体分の耳と魔石を並べた。

残りは――ゴブリン三十四匹、ゴブリンサージェント一体、ホブゴブリン三体、フォレストウルフ二匹。


「これで全部です」


声をかけると、受付のお姉さん――フェシアさんは、相変わらず渋い表情を浮かべていた。

すると、背後から声が飛んでくる。


「また来たのか、坊主」


(あ、この人たちは……)


「ファーテルさん、リズトルさん」


フェシアさんが二人の名を呼ぶ。


「リファリーちゃんも大変だったが、フェシアちゃんも災難だな。新人坊主の相手とは」


「登録したばかりで、フォレストウルフを二匹だろ? なかなか期待できる新人じゃねえか」


二人は笑いながら、オレの方を見ていた。


「ここに来たってことは、“これ”を解体するんだろ?」


「フェシアちゃん、精算頼むよ」


「そうです」


オレが先に答え、フェシアさんが小さく頷く。

彼女は紙とペンを取り出し、手際よく書き始めた。


「あ、フォレストウルフの肉も買い取れますが……どうしますか?」


(肉か……)


一瞬、考える。

どんな味なのか少し気になるし、火魔法の練習にも使えそうだ。


「いえ。肉以外を売ることにします」


そう答えると、解体作業をしていた二人が口を挟んだ。


「フォレストウルフの肉はな、香辛料を使わないと臭みがキツいぞ」


「食えなくはねぇが、慣れてないときついな」


(……なるほど)


「ありがとうございます」


オレは礼を言い、解体されていく魔物たちを眺めていた。


■ ■ ■


フェシアさんは金額を書き留めると、

「少しお待ちください」

と言って席を外した。

ほどなくして、かなりの膨らみがある袋を抱えて戻ってくる。


「……はい。こちらが今回の報酬になります」


そう言って、ずしりと重みのある袋を差し出された。

思ったより、重い。

中身の価値がどれほどのものなのか――

正直、オレにはまだピンとこない。

ただ、周囲の視線が少し変わったのは分かった。

「新人にしては、なかなかだな」


「運だけじゃ済まねぇ額だ」


そんな声が、どこからか聞こえてくる。


(……そんなに、なのか?)


オレは袋を受け取り、首を傾げながら解体場を後にする。


「残りの解体は明日には完了する。

肉はそのときに取りに来な」


ファーテルさんの声が後ろから聞こえ、オレは振り向き会釈してその場を去った。

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