chapter20 指揮官討伐、その後の戦い
オレは、街道近くの森でゴブリンたちとの戦闘を強いられていた。
指揮官らしきあの巨体のゴブリンは、戦闘開始と同時に仕留めた。
だが――残りはまだ多い。
ゴブリンが30匹。
さらにホブゴブリンが3体。
リーダーを倒されたにもかかわらず、群れの士気はまったく落ちていない。
ホブゴブリンたちが代わりに前へ出て、ゴブリンたちをけしかけてくる。
オレは風魔法を連発し、ゴブリンを確実に減らしていく。
狙いはあえて“ホブゴブリンのフリをしてゴブリンを撃つこと”。
ホブゴブリンは、自分が狙われていると思い込んでゴブリンを盾にする。
――そこが隙だ。
ドラマやアニメの人質と同じで、上手く体勢を保てない盾は足枷にしかならない。
昨日の戦いでそう学んだオレは、
首を狙う斬撃と、足を狙う斬撃を使い分けてホブゴブリンに“圧力”をかける。
中級魔法も使えるようになっているのは分かってる。
だが――《トルネードカッター》なんてこの森林で撃ったら、木が倒れてこの場所が混乱するだけだ。
実際、《ウィンドブレーカー》で巨体のゴブリンの首を飛ばしたとき、
直線上にあった木が何本も倒れて地面が揺れた。
その揺れのせいでオレも体勢を崩しかけたが、
同じように体勢を崩していたホブゴブリンの脚へ《ウィンドカッター》を叩き込み、
機動力を削ぐことには成功した。
ゴブリンはすでに10匹ほど倒した。
だが――勝負はまだ始まったばかりだ。
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