chapter17 予期せぬ勧誘
冒険者ギルドでの手続きが終わり、ジェニアスさんと戻ろうとしたとき、銀髪の青年に声をかけられた。
「やぁ、少しいいかな?」
「あなたは?」
オレはすぐに尋ねた。
「僕は――ウォルア。このパーティのリーダーさ。君、仲間にならない?」
――はい?
「なんででしょう? オレ、さっき登録したばかりですよ?」
「僕の見立てでは――君の実力、すでにCランク以上だと思うんだ。それに、君みたいな面白い子と戦闘できたら、きっと楽しいだろうなぁって」
うーん、よくわからない。この人は何を言ってるんだ……。
オレが返答を悩んでいると、赤毛の女の子が割り込んできた。
「ちょっと、ウォルア!
なにしてるの!?
まだ依頼中だよ。今回は指名依頼なんだから、わかってるの?」
「そうだぜ!
せっかく高い依頼費もらってるのに――依頼人に失礼だろ?
次の国で依頼完了するんだから、少し我慢してくれよ」
大剣を持った大男と金髪の美女が後ろからたしなめる。
「わかったよ」
ウォルアはあきらかにショボくれたけど、演技だとわかるくらいで、雰囲気はまったく変わらなかった。
「それじゃ、新人くん。また勧誘するからね」
え? またするの!?
オレが戸惑っていると、ウォルアは大男に引きずられながらギルドを出ていった。
「すごいな、兄ちゃん! Aランクパーティに勧誘されるなんて、めったにないぞ! 兄ちゃん、才能あるかもな」
ジェニアスさんが興奮気味に教えてくれた。
へぇ、あの人たちAランクなんだ。
「そうなんですね。そんなすごい人たちに勧誘されるなんて……思いませんでした」
オレがそう言うと、
「そうだろうな。さぁ、早く戻ろうぜ」
ジェニアスさんは笑顔で言った。オレたちは銀髪の青年たちの後を追うようにギルドを後にした。
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