chapter11 衛兵とのやりとり
「おっと、悪いな。事情聴取の途中だったな。
国と国を跨ぐには、税の支払いが必要なんだ。銀貨5枚だが――持っているか?」
中年の衛兵が尋ねてきた。
「ないです。召喚されてすぐに追放されましたからね」
オレが答えると、衛兵たちは困った表情を浮かべた。
「どうしたんですか?」
「税を払えない人は、強制労働送りになるんだ。だが――君の場合は事情が事情だからな。どうしたものかと思ってな」
あー…そういうことか。
「なら、この兄ちゃんに冒険者になってもらい、俺たちの仕事を手伝ってもらうのはどうだろう?」
若い衛兵が提案した。
「そうだな。召喚された上に追放され、夜通しゴブリンと戦ったのに、強制労働なんてさせられない。いいだろう。
ギルドにはお前が連れて行け、ジェニアス」
中年の衛兵は続けた。
「ゴブリンを10体倒せば解放してやる。頼むよ」
若い衛兵はオレの肩に手を置き、そう言った。
中年の衛兵も頭をかきながら続ける。
「すまんが、頼めるか?
こちらも規則がある。今回は――事情が事情だから特別処置だ。
ゴブリン10匹討伐で、銀貨5枚分の報酬になる。
しかも、朝から森が騒がしい。いつもよりモンスターの数も多い。召喚の影響かもしれない。その辺りの調査も頼む」
オレは話を受けることにした。
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