第二話 幼馴染の星月星
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俺が通う学校には三大美女と呼ばれる3人の美少女がいた。
幼馴染の星月星はその三大美女の内の一人だった。
幼馴染の星月星は容姿端麗で勉強も運動もできて更には人柄さえ良かった。そんな彼女をみんなは生まれ持った才能だと思っていた。
運動も勉強できる完璧美少女だと______
でも実際には違っていた。
幼馴染の俺は知っていた。
あれは『才能』なんかじゃなく『努力』で手に入れた物なんだということを。
人から好かれようと優しく振る舞っていたのも知ってるし勉強も運動も人一倍努力して来たのを知っていた。
そんな彼女を昔から尊敬していた。
でもいくら上手く振る舞ってもどれだけ努力を続けても心はいつしか崩れていく、人間の心は簡単に壊れやすいから人は何かしらの支えが必要なのだ。
だから俺は言った_____
「お前がしんどい時、辛い悲しい時は全部俺にぶつけて構わない。愚痴でも何でも良い。俺はお前が崩れていくのは見たくない」
我ながらきもいセリフだったと思う。けどあいつは俺が尊敬する人間だから『誰よりも幸せになって欲しい』そう思った。
それから星は人のいない所で、俺だけの前でたくさんのグチを吐いた。
今まで内に秘めてた想い_____
優しく振舞っていた笑顔_____
その他にもいろいろな感情が重なり合って彼女はたくさん泣いた。
それから今に至るまで星は素の自分を魅せるのが多くなった。
『いつか星が俺以外に心を許せる人間が来るといいな』
(そして現在)
インターホンがなって星がやってきた
「樹、学校行くよー」「今行くー」玄関を出て星と登校する、
これは毎日の習慣みたいなものだった。
・・・・・家を出てから星が「そういえば樹、春休み忙しかったの?」「え、なんで?」「樹に用事があって電話したんだ」
春休みは仮想現実Aislingの最終巻を書き上げるのに時間が掛かって携帯触る時間が無かったのだよな。しかも仕事用と個人用は分けているから気づかなかった。大事な用だとしたら悪い事をしたのかも知れない。
「春休みは少し忙しくて携帯見てなかったんだ」「え、1回も?」
「うん。星からの電話に気づいたのも昨日の夜中だったから」
「そういう事かー」「急ぎの用事だったのか?」
「いや、急ぎの用事じゃないんだけどねちょっと愚痴を聞いて欲しかったっていうか」そういう事か。本当は今日帰ってから聞いてやりたいが今日は用事があるからな。
「それは悪いことしたな・・・」「いや、樹のせいじゃないでしょ」
・・・・・それはそうかも知れないが
「じゃあさ、今日学校帰ってから愚痴聞いてよ」星は目を輝かせて言うが「悪い、学校帰ってからは用事があるんだ。夜なら行けるかも知れないが」
星は目を細めて『ふーん用事ねぇ・・・・」と言った後に
「じゃあ今日の夜に樹の部屋に行くから」といい、指を差し出して来た。
「えっと、なに?」訳が分からなかった俺は星に聞くと『指切りげんまんだよ』「あぁそういう事か」
手と手を合わせて「指切りげんまん嘘ついたらハリセンボンのーます」指切りげんまんをした。
それから春休みにあった他愛もない会話をしていたらいつの間にか
学校に着いていた。
明日も投稿します。目指すは書籍かですがこの1年は文字と物語の構成を上手くなる事を目標にしています。
夏休みあと少しあったので今日から水曜まで毎日投稿を続けます。
よろしくお願いします。