第一話 高校生作家(2)
星月星の名前の方の星は(せい)と読みます。
ご了承ください。
春休み中に決心がついた事を後で編集者さん達に伝えようと思いながら服を着替えていた時だった。
学校の用意が終わり一息ついていた時に一通の電話が掛かって来た。
「誰だろう・・・」携帯がなって名前を確認すると編集者の
今宮さんからだった。俺はすぐさま電話に出ることにした。
「あ、樹くん小説の件なんだけど、」
電話に出ると直ぐに編集者の今宮さんが言った。
今宮さんは作品が完結した後も違う作品を書かないかと提案してくれていた。
「・・・・・続けるか続けない。でしたっけ?」
「うん。どうする?こちらとしてはまた仕事一緒に続けたいんだけど・・・・・」ここまで言われては続けるしかないだろうな。
それに答えは電話をする前に決まっていた。
「その事でしたら俺は・・・・・」1度息を飲み込みそう言った。
「俺は・・・・・小説家を続けることにします。」
「本当に・・・良いの?」私たちの為なら別に無理しなくてもいいんだよ。
「一緒に仕事したいって言われたら断れませんよ。」
それに、
「また、事務所の皆さんといろんな事に挑戦したいですから」
「ありがとう。」今宮さんは優しくそう言った。
「それで、次の作品はどんな作品にするか考えてる?」春休み中に結構考えたがいまいちピントこなかった。
「考えたんですけど・・・・・何か、いまいちピント来ないんですよね。」
「そうよねー。樹くんはAislingに全神経を注いだって言っても良いぐらいに愛してたもんね。(Aislingは書いた小説の名前)
「そうですね、だからか他の書きたい作品が思いつかないんですよ」仮想現実に関するものから離れるテーマにしようかな。
「今宮さん。今日って暇ですか?」1人では思い浮かば無そうなので事務所に行くことにしよう。空いてたらの話だけど、
「暇っていうか、基本毎日暇だよ。樹くんの作品がヒットしてお金たくさん貰えたからね。」
「それじゃあ・・・・・今日事務所の方に行っても良いですか」
「良いけど、今日から学校じゃ・・・」
「今日は午前中で学校終わるんです。」
本来なら学校は夕方までだ。でも今日は始業式だから午前中には終わるのだ。
今宮さんは「そうなの。じゃあ事務所でみんな集めて作品のテーマについて考えましょうか。」と言い、それに応じた。
部屋の時計を見ると学校へ行く時間まで後、20分ほどだった。
「では早かったら11時頃に向かいます。遅かったら12時頃に。ついでにお昼も買っていきます」
「わかった。ありがとうね」と言って通話は終了した。
(・・・・・これからまた忙しくなるな)と心の中でそう呟いた。
そしてスマホのネットアプリを開き自分のアカウントに1つの呟きを投稿した。(念の為仕事用と個人用は分けている)
そして朝ごはんの時間になったので下に降りることにした。
(今度はどんな作品にしようかな)
朝食を食べながらそんなことを考えていた。
「樹。今日は学校午前まででしょう。お昼はどうする?」
今日は事務所に行くし、多分帰りも遅くなるな・・・・
「えーと、友達と遊ぶから良い。それと帰りも遅くなると思う。」
友だちと遊ぶ訳じゃない。事務所に行くだけ、
それに家族は俺が小説家だということは知らないからな・・・・・
と、言うと妹が言った。
「兄貴、彼女だったり?」
「俺に彼女なんている訳ないだろう。」
「兄貴それ、自分で言って悲しくない?」
「うん。悲しい」
まぁ元気だしなよと妹に慰められた。妹に慰められる俺って・・・・・
「そ・れ・に、兄貴には星ちゃんがいるじゃん」
「星?あいつはただの幼馴染だろ」そう言うと、
妹だけじゃく家族全員が目を見開いた。
「あ、兄貴。まさか○○ちゃんの好意に気づいてない訳ないよね」
好意?何のことだろうか。
「どういうことだ?」
星は俺の事嫌いなんじゃないのか?
「確かに言い方はキツイかもだけど、普通は気づくでしょうが」
妹はやれやれと言い、
「まぁ、鈍感な兄貴には分かんないかなー」
妹は小さい声で「星ちゃん苦労するだろうなー」と言い学校へ行った。
最後なんて言ったんだ。まぁ、いいか・・・
ゆったりしていたらインターホンがなり、さっき妹が言ってた幼馴染の星月星がやってきた。
星とはいつも一緒に登校している中だった。
星月と言う苗字に結構悩みました。
編集者さんの下の名前は後で出す予定です。
明日も投稿します。これからもよろしくお願いします。
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