第九話 星月星の欲しい物
「星は・・・何か欲しい物ある?」
幼馴染の問い掛けに私は黙り込んでいた。
幾ら私が樹や樹の家族と仲が良いと言っても、私まで欲しい物を買って貰えると思っていなかったからだ。
そもそもとして欲しい物はこれと言って無かったし、私は樹がただ私の話を聞いてくれるならそれで良かった。
どんな物よりも必然的に______
「あ、・・えっと、その・・」「・・・・・?」
もしかして皆の前で話づらいのかと思った俺は、星を自分の部屋へ案内することにした。
「星・・・」「えっと、樹・・・どうしたの?」
「今から二人で俺の部屋に行こう。話したい事があるんだ」
「わ、分かった・・・・・」そうして俺は星と部屋に向かった。
部屋に着くと星の方から話を切り出した。
「・・・それで話って?」「あー実は・・・」
「特にないんだ・・・」
「は、はぁぁ〜何よそれ」
(期待しちゃったじゃん)と小声で呟く。
「はは、悪いな」続けて俺は口を開く。
「でも、まぁお前が話しにくそうだったから。二人きりになれば少しは話しやすくなるかなと」
「話しやすい?」「うん。これは俺の単なる想像なんだけど、お前は俺になら話しやすいと思ってる。」
星は目を見開く。
「・・・樹の言う通り私は樹になら話しやすい。」
「・・・そうか」「そもそも話しにくかったら相談なんてしないし」
「・・・それもそうか」と頷く。
少し間を開けて口を開く。
「それでどんなものが欲しいんだ?」
「えっと、それなんだけど・・・・・今欲しいものがこれといって無いんだ」
「え・・・そうなのか」「・・・うん」
星の言葉に俺は少し驚いた。
星だって高校生なのだから欲しい物など山のようにあると思っていたからだ。
「それなら星も今度の週末一緒に行くか?」「え、私も?」
「うん。行けば自分が欲しい物が見つかるかも知れないだろう」
「確かに・・・・・分かった。私も一緒に行く」「OK」
星との話し合いが終わりリビングへと向かった。
リビングへ向かい扉を開けようとすると話し声が聞こえた。
「樹くんは皆に慕われているんですよ~〜」「え〜そうなんですか」
「私のクラスの子も兄貴を紹介して欲しいってこの前言われた」
「兄貴は知らない所でモテているんです」
会話が会話だけに俺たち二人は扉の前で立ち止まっていた。
「なぁ、どうする入りずらくない?」「・・・確かに内容が内容だけに・・・・ね」俺と星は小声で話し合う。
「・・・っていうか、樹ってモテていたのね」
「多分・・・・・・一時の迷いってやつだろう」
星は聞こえないぐらいな声で呟く。(そうだったら良いけど・・・)
星は改めて口を開ける。
「あ、そうだ樹。ついでに一つ頼みがあるんだけど良い?」
「ん?良いけど」「私ってモテるじゃない?」
「そりゃああんだけ告白されてるしな」
「だからさ、わ、私の彼氏になってくれない・・・・・」
「え?」「も、もちろん偽の彼氏としてだけど・・・・」
『うん』と頷く前に星に提案を持ちかける。
「その代わり二つ条件がある」「・・・条件?」
「うん。一つ偽彼氏の期間は2ヶ月から3ヶ月の間だけ。二つ目はお互いに好きな人が出来たらそこで偽彼氏は終わり。」
「・・・分かった。それで良いよ」
ここから俺と星の偽恋人が始まった______
1週間投稿できずにすみません。
木曜に投稿出来たらします。
金曜、土曜、日曜は確実に投稿します。
月曜は行けたらします。誰かコメントでアドバイスください。
ここはこう書いたら良いよーとか何でも良いです。
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この作品はそれに慣れるための作品となっています。
長文失礼しました。