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7話

「どうやら君がこの一連の事件の犯人のようだね。もうこの僕が来たからには好きにはさせないよ。今のうちにおとなしく投降したほうが身のためだとは思うんだけどどうかな? まあ、君のおこないからして死刑は免れないとは思うけどね」


 いけ好かないやつだな。もううざいしさっさとやっちまうか? でもなんかこいつSランク冒険者とか呼ばれてたよな。もしかして相当強いんじゃないか? それなら、ちょっとは楽しませてくれればいいんだけどな。


「俺が投降だって? 頭湧いてんじゃねぇか? この状況は俺からしてみればなんのピンチでもないんだが……。それよりも早く俺を楽しませてくれないと勢いあまってこの町ごと破壊しちまうぞ」


「いくら君が強かろうが、この僕を、いやSランク冒険者を舐めてもらっては困るね。この世界で9人しかいない冒険者の頂点だよ。英雄と呼ばれるにふさわしい功績を残したものしかなることはできない。という僕もカラキタボヌ山に生息していたセイントドラゴンを屠ったんだよね。どうだい? おじけづいたかい?」


「なんだよセイントドラゴンってどうせ雑魚モンスターだろ。そんなモンスター倒したくらいで威張るなんてそこが知れるな。世界に9人しかいないSランク冒険者が聞いてあきれるな」


「安い挑発だね。どうやら君はモンスターの危険度もわからない無能のようだ。この僕の相手ではないね」


 おいおい俺の挑発が聞かずに逆に俺が挑発されるとはな。ムカつくからやっちまおうかな。ついでにSランク冒険者とやらのお手並み拝見と行きますか。


「待ってくれゴンブさん。ゴンブさんが出るまでもねぇよ。こんな奴俺らで十分だぜ。なあ、てめぇら!!」


「そうだ、こんなやつ手配書でも見たことねぇよ。どうせポットでの雑魚犯罪者だろ。任せてくれって」


「君たち、あんまり相手を甘く見るのはよくないと思うよ。ここは協力して捕縛するのが得策だと思う。僕が仕掛けるから君たちはサポートを頼む」


 作戦をたてるならせめて俺に聞こえないようにしてくれよ。丸聞こえでちょっと気まずいくらいだわ。もう雑魚確定だろこんなやつら。もう飽きてきたし殺そうかな。


「僕が相手になろうじゃないか。行くぞ!! ドラゴン殺しの魔剣!! 喰らえ!! ドラゴン殺しぃーー!!」


 もうちょい名前考える余地あっただろ。せっかくだし技名も全部言わせてやったんだぞ。どれだけ俺が我慢していたかわかってるのかこいつは? 途中で腹に大穴を開けるの隙なんていくらでもあったんだぞ? もういいよな? 俺は十分我慢したよな? 


「これで終わりだーーー!!!」


 死ね。


「ゴプッ!! な、何が起きた? ……ゴホ」


 腹に大穴が空いたゴンブが地面に崩れ落ちた。

 あっけないもんだったな。指パッチンで死にやがったぞ。せめてこれくらいは防いでくれないと楽しめないんだがな。こいつも所詮雑魚だったということか。


「「「「うわわあぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」」」」


 先ほどまでの威勢のよさがどこに消えたのか冒険者どもも一般人と同じようにパニック状態に陥った。

 話にならないな。この町は外れだったということか。もう消滅させて次の町へ行こうかな。でもそうしたら次の町に行く前にモンスター退治しなくちゃいけなくらるが、まあ、いいだろう。モンスター退治の方が幾分か楽しめるに違いない。


「ゴンブさんが瞬殺されるような奴に俺たちがかなうはずねぇ!! 俺は逃げるぞぉ!!」


「おいてめぇ!! 一人だけ逃げようとするんじゃねぇ!! 俺が先だ!!」


「怖気ずいてんじゃないわよ。私は逃げないわ!! ゴンブさんの敵を取ってやるんだから!!」


 一人だけまともな奴がいたが、特に関係ないな。


 ドンッ!! 


 俺は大砲のごとく、空中へ飛び立った。

 音速を超え、すぐに地上1000メートルを超える。もう町は豆粒くらいにしか見えない。ここから急降下して地面へ着地するだけで町は消滅するだろう。これぞ、必殺俺隕石!!


「行くぞ!! 喰らえ!!」


 シュゥゥゥーッ!!!!!


 俺は火花を散らしながら、名前も知らない町めがけて急降下する。すさまじいスピードだ……このまま地面に着地して俺自身は無事で済むのか? 急に不安になってきたんだが。もう止まれないよな。ああもう、どうにでもなれ!!


「うおおおおお!!!」


 ズガーン!! ドドドドォォォーーン!!! 


 俺が地面に到達した瞬間にとんでもないエネルギーが発生し、周囲へとあふれ出した。

 瞬く間に地面は崩れ、建物は粉々に砕け散る。超高温になっているのか、燃えやすい木材などは火がつき、燃え上る。


 核爆弾でも落とされたのかという程の破壊的光景が視界を埋め尽くした。

 もちろん人間などひとたまりもないだろう。人の姿は消えさり、えぐれた地面と燃える炎だけが残されていた。


「フゥー、何とか無傷で済んだぜ。ちょっと冷っとしたがどうってことなかったな。これで俺もすっきりしたし、町も消滅したしでウィンウィンの関係だな。さあて、次の獲物を探して冒険を続けるか」

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